ビトリア・テクノロジー、SOAベースの統合マスターDBソリューションを発表
ビトリア・テクノロジーがSOAベースの統合マスタDBソリューションを発表
マスタDBを論理的に統合してサービス化を行い、独自のSOA開発方法論(UDP)に即して提供し、SOAの最大の利点である再利用性・拡張性を確保
ビトリア・テクノロジー株式会社(東京都港区、代表取締役社長 押小路 実明、以下ビトリア)は、本日SOAベースの統合マスタDBソリューションを発表いたします。本ソリューションは、多くの導入事例のベストプラクティスの集約であり、ソフトウエア開発のライフサイクルを網羅したビトリア独自の開発方法論:Unified Development Process(以下UDP)と、SOA実現の要素機能を兼ね備えたBusinessWareにより、経営戦略の鍵となる迅速な製品およびサービスのリリース実現を強力にサポートしていくものです。本ソリューションの主要な特長は以下の通りとなります。
1.SOAベースのI/Fの提供
既存のマスタをサービス化し、論理的に統合することにより、DBの物理構成やSQLを意識せず、目的のデータに容易にアクセスができます。
2.既存マスタの再利用による新しいバリューの創出
マスタを一元管理することによりデータが集約され、複数のマスタを組み合わせた仮想的な新しいマスタを作成できます。それを有効活用することにより、企業の情報資産を最大限に利用することができます。
3.権限管理、承認、監査を内包した変更管理
マスタの更新申請、認証、変更、衆知といった業務フローを管理することができ、日本版SOX法にも対応ができます。
■ BusinessWareによるソリューションと開発方法論
DBを物理的に統合する方法は、複雑な作業を要します。マスタを物理的に統合するのではなく、論理的統合により、既存の利用と統合後の利便性を同時に確保することが可能となります。
アプリケーションの継続利用を前提にしながらも改変に対応していくという再利用性と拡張を前提にした手法としてSOAは注目されております。ビトリアでは、SOAに従った開発方法論であるUDPの実施により、SOAベースのマスタDB統合を実現します。
BusinessWareは、DBを論理的に統合してアクセスの一元化を実現します。下図では類似の商品情報がB1とB2に分かれているとします。この時、BusinessWareは内部でどのような場合にどちらのDBをアクセスすべきかというロジックを管理し、各アプリケーションはそれを気にする必要がない論理的な統合環境を提供することができるのです。
<BusinessWareによる既存システムをラップしてのSOA化>
(※ 関連資料を参照してください。)
BusinessWareは既存のシステムやDBをラップしてサービス化する機能を備えています。これによって、従来のインタフェースを利用するアプリケーションとサービスを利用するアプリケーションを企業内で同時に運用できるようになり、段階的なサービス化を行えるようになります。同時に、従来型のインタフェースも提供できる柔軟性を持っているため、既存のシステムへの接続が容易であるばかりではなく、既にサービス化された情報を既存システムへ提供することもできます。
マスタの管理実行に必要な機能として、マスタ更新のためのワークフローが挙げられます。日本版SOX法などの観点からも、重要なマスタ情報を変更するため、しかるべき職責者の確認が必要になります。BusinessWareはこの作業の自動化に必要なワークフロー機能を持っています。
データ統合の需要は、近年急速に高まっており、多くの企業での課題になっております。基幹系システムと情報分析・活用系システムを、横断的に活用するため、あるいは、日本版SOX法に後押しされ、情報の所在と責任権限を見直そうという動きの中、データ統合の需要がさらに高まっており、2008年の実施予定が66.5%となっております。(2005年10月に実施されたITRによるIT投資動向調査による)
しかし、データの統合にはコードの統一やメタデータの管理といった複雑かつ高負荷の作業が必要になります。ビトリア・テクノロジー株式会社取締副社長 早瀬 勝は、提案する本ソリューションについて、「企業がこれまで培ってきたリソースを有効活用し、迅速で的確なビジネス戦略を遂行するため、弊社の提案するSOAベースの統合マスタDBは、実践的なソリューションとなるでしょう」と述べています。既にマスタDB統合は、世界中で取り組みが進んでおり、米国をはじめ多くの導入実績を持つビトリアは、今後も本ソリューションを通してSOAの利点を最大限に活用できるよう取り組んでまいります。
●BusinessWare について
BusinessWareは、企業内およびパートナー企業間における既存システム、アプリケーション、データ間の複雑なやり取りを一元管理し、絶え間なく進化し続ける戦略的なビジネスプロセスを実現させる、ビジネス統合プラットフォームです。BusinessWareを導入することにより、企業は企業内外に跨る業務を可視化し、完全なコントロールを行うことが可能となります。その結果、ビジネスプロセスが最適化され、新製品/サービスの迅速な市場投入が可能となり、取引先や顧客とより緊密な関係を築くことができます。BusinessWareは、ビジネスプロセスの面から統合を捉えた業界初のプラットフォームであり、現在、その柔軟かつパワフルなソリューションは広く認知されており、既にあらゆる業種における500社以上の企業で導入されています。
●Vitria について
Vitria(NASDAQ:VITR)は、ビジネスプロセス統合のリーディングカンパニーで、ビトリア・テクノロジー株式会社はその日本法人です。複雑なビジネスプロセスを管理、自動化させるソリューションを提供することにより、金融、通信、製造、保険、ヘルスケアなど、あらゆる業種における情報システムと経営戦略の統合を実現しています。その高い技術力と豊富な実績から導き出されたノウハウは、国内外で高い評価を受けています。弊社に関する詳細情報につきましては、 www.vitria.co.jp をご参照願います。
* Vitria、及びBusinessWareは、Vitria Technology, Inc. の商標または登録商標です。本リリースに記載されているその他すべての製品名及び企業名はすべて識別のみを目的として使用されており、それらの名前は当該各社の商標または登録商標です。
