ベネッセ、「飼い主の意識と飼い犬・猫の行動との関係」調査研究結果を発表
日本初!
大規模かつ学術的な「飼い主の意識と飼い犬・猫の行動との関係」調査研究
ヒトと愛犬、愛猫との生活総合誌国内No.1シェアの「いぬのきもち」「ねこのきもち」が、学者との共同研究を開始
■データ第1弾は「飼い犬・猫に対するしつけの実施状況」および「飼い主が想起する問題行動」■
株式会社ベネッセコーポレーション(代表取締役社長兼CEO:森本昌義)の発行する、"ヒトと愛犬、愛猫との生活総合誌"「いぬのきもち」(発行部数15万部)「ねこのきもち」(同13万部)では、家庭における犬・猫の行動と飼い主の意識や関わり方について、動物行動学の専門家である帝京科学大学・加隈良枝講師と共同で、全国的な調査を実施しました。
こうした視点からの大規模調査は、国内で過去に例がなく、調査結果については、今後、学会発表を行なうだけでなく、集計・分析のまとまったものから随時開示していきます。今回は、その第一弾として、以下をご紹介します。
<1.飼い犬・猫に対するしつけの実施状況>
・犬にしつけをしている飼い主は73.2%、猫にしつけをしている飼い主は54.9%。
<2.飼い主が想起する問題行動>
・犬の飼い主があげる愛犬の問題行動No.1は「吠えること」。
・猫の飼い主があげる愛猫の問題行動No.1は「決められた場所以外での爪とぎ」。
今や日本の家庭の約20%で犬が、約15%で猫が飼育されています。(*ペットフード工業会調べ)。
この夏休みに、新たに飼育し始めた家庭も多いでしょう。
しかし、最もポピュラーなペットで身近な存在であるはずの犬や猫について、家庭内における生態・行動、そして飼い主との関わり方があまり調べられていなかったのが実態です。その一方で、「吠える」「噛み付く」などに代表されるペットの問題行動は、飼育放棄等の飼育上のさまざまなトラブルの要因となっています。
ペットと飼い主が、そしてそれだけでなく飼い主以外の人間を含めた社会とペットが共存していくためには、今回のデータのようなペットとしての犬や猫の生態や習性を、社会全体で理解し、しっかり考えていくことが大切だと考えられます。
「いぬのきもち」「ねこのきもち」では、今後、調査結果を広く発信し、日本の家庭における犬・猫の行動と飼い主の意識・行動の関係を広く社会に理解してもらいたいと考えています。
■調査概要■
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国の犬/猫を飼育している20~59才の女性
調査日時:2006年1月12日~2006年1月17日
サンプル数:犬オーナー869サンプル/猫オーナー623サンプル
調査内容:飼い犬、飼い猫の行動および飼育実態
■調査の背景■
欧米では、ペットの問題行動が飼育放棄等、飼育上のさまざまなトラブルの要因となることが多いと認識され、1980年代頃より問題行動の予防や治療に対する積極的な取り組みが進められました。
一方、日本でもそれにやや遅れて取り組みが始まりましたが、その方法は欧米での研究や実践の成果に基づいています。しかし、文化の違いから飼い主のペット飼育に対する意識や飼い方も欧米と異なることが予想されます。
つまり、日本においては、犬や猫は身近な存在であるにも関わらず、これまで家庭内における生態・行動・そして飼い主との関わり方については、あまり調べられていなかった、と言えます。
これをうけて、「いぬのきもち」「ねこのきもち」では、日本国内の"ヒトと犬・猫とのよりよい関係づくり"を考える基礎となるデータを提供するべく、「ヒトと家庭犬・猫との行動関係」をテーマに動物行動学の専門家である帝京科学大・加隈良枝講師との共同調査・研究に着手しました。
※今回まとまった調査結果など詳細は添付資料参照