TDK、韓国の地上デジタル放送に対応した携帯端末機器向け小型ノイズ対策部品を発売
業界初*、韓国向け地上デジタル放送対応の携帯電話用ノイズ対策部品を開発
積層チップEMI※フィルタアレイ「MEA2010PTシリーズ」
TDK株式会社(社長:上釜 健宏)は、積層チップEMIフィルタアレイ「MEA2010PTシリーズ」を開発、2007年1月より量産を開始いたします。
本製品は、業界初*の韓国での地上デジタル放送(地上波DMB放送)対応の携帯端末機器向けの小型ノイズ対策部品になります。
韓国では、世界でもいち早く2005年12月より地上波DMB放送サービスが開始されました。これにともない携帯電話向けの地上波DMB専用チューナーが開発され、これを搭載した携帯端末も2006年1月より韓国端末メーカー各社より発売されております。これらの携帯端末では、通信用の周波数帯(800MHz~2GHz)に加えて、地上波DMBの放送用周波数帯(180~210MHz)も取り扱うことになり、いずれの機能も、安定した受信を確保するためには機器のノイズ対策が非常に重要になります。本製品はこれらのニーズに対応したものとなっております。
本製品では最適な材料とパターン設計を駆使し、地上波DMB放送に最適なノイズ対策を追求しました。また、韓国地上波DMB放送だけではなく、その他、190MHz付近の周波数帯を使用するチューナー搭載機にも使用可能です。
*:2006年9月27日現在、TDK調べ
【 用語解説 】
※EMI:
Electromagnetic Interferenceの略。電磁気妨害を指し、EMI対策は、電子機器が自らノイズの発生源にならないための取り組みを表します。
別に、ノイズにさらされても電子機器が影響を受けないためのEMS(Electromagnetic Susceptibility:電磁気妨害感受)対策もあり、この二つを合わせたものが、EMC(Electromagnetic Compatibility:電磁適合性)対策となります。
【 主な特長 】
1.広帯域188MHz~2GHz(韓国地上波DMB放送と携帯電話の両周波数に対応)でのノイズ対策が可能
2.携帯電話に対応した小型薄型2010サイズ(2.0×1.0×0.7mm)にπ型フィルタを4個内蔵
3.鉛フリー対応、鉛フリーはんだ実装対応、RoHS対応
【 生産・販売計画 】
●サンプル価格: 各製品とも30円/個
●生産拠点 : TDK羽後株式会社(秋田)
●生産能力 : 2000万個/月
●生産開始 : 2007年1月より
以上
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回路デバイスビジネスグループ
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