日本オラクル、日本でのCRMビジネス強化で戦略骨子を発表
オラクル、CRMのビジネス戦略を発表
―ソフトウェアのサービス化とサーバー構築型で顧客のニーズに柔軟に対応
幅広い市場での導入促進を狙う-
日本オラクル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:新宅正明)と日本オラクルインフォメーションシステムズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:村上智)は、顧客管理(Customer Relationship Management:以下 CRM)アプリケーションにおけるビジネス戦略を発表します。
企業間競争で優位にたつための戦略的な営業活動を実施するうえで、リアルタイムに顧客状況を掌握することはもはや必須となっています。さらには、ネットワーク化が進んだことによるコンタクト・センターの拠点統合と集約や、個人情報保護法施行による顧客データの安全管理といったコンプライアンス上の必要性を理由に、CRM導入を検討する企業が増えています。このような中、オラクルではSaaS(*)型のCRMアプリケーション「Siebel CRM On Demand」の日本での提供開始を機に、CRMビジネスにおける体制を強化して、日本での市場拡大を目指します。CRMビジネス戦略の骨子は以下の通りです。
* SaaS:ソフトウェアのサービス化による提供方法(Software as a Service)
1)製品・ソリューション戦略
新規ビジネスにおいては、金融、通信、ハイテクや自動車などの各種業界向けのソリューションを強化しながら「Siebel CRM」を提案します。また、中堅規模企業や大企業の部門内でのCRMの需要には、「Siebel CRM On Demand」を積極的に販売していきます。「PeopleSoft Enterprise CRM」と「Oracle E-Business Suite CRM」は、既存顧客のシステム拡張、またパートナーの保有するソリューションの展開などを中心に対応します。
2)営業体制の強化
日本オラクルインフォメーションシステムズにCRMビジネスに関わるすべての営業、セールスコンサルタントを統合します。同組織は、金融、通信、ハイテクや自動車などの各業種向けの専任組織と中堅企業向けの専任組織により構成され、幅広い市場におけるCRMビジネスを加速させていきます。
3)パートナー体制の拡充
CRM分野におけるパートナーの拡充と、既存パートナーや各業界でのビジネスに特化したパートナーとの協業体制を強化します。株式会社CSKシステムズ、東芝ソリューション株式会社、日本IBM株式会社、日本NCR株式会社、日本電気株式会社、日本ユニシス株式会社、株式会社 日立コンサルティングを中心に約10社の主要パートナーとともにビジネスを展開していきます。オラクルはCRM分野のパートナーに向けた営業支援プログラムや導入コンサルタント向けの教育などを提供してまいります。
●「Siebel CRM」について
「Siebel CRM」は、マーケティング、営業、サービス、および従業員のパフォーマンスに対し、業務支援と業務に連動したインサイト(洞察)を提供するので、より優れた成果を実現することができます。また最新版である「Siebel 7.8」は、先進のオーダー管理機能、組込み済みの分析機能を強化しています。「Siebel CRM」の特徴は、幅広い業種別ソリューションを提供している点で、通信、金融、ハイテク、自動車、ライフサイエンスをはじめとし23業種に対応しています。
●「PeopleSoft Enterprise CRM」について
「PeopleSoft Enterprise CRMソリューション」は、カスタマーサービス、セールス、マーケティング、パートナー・マネジメントなどのモジュールを含む総合的なソリューションで、通信、金融サービス、保険、ハイテク、エネルギーなどの各業界に特化した機能を備えています。戦略的なビジネス・プロセスを実現する柔軟で適応性の高い「PeopleSoft Enterprise CRM」を導入することにより、企業は高度なカスタマーサービスを提供して、顧客の獲得と維持を図ることができます。
●「Oracle E-Business Suite CRM」について
「Oracle E-Business Suite CRM」は、マーケティング、セールス、保守サービス、契約など企業と顧客、企業とパートナーの関係創造・維持・発展を企業活動の全領域にわたってサポートするソリューションです。「Oracle E-Business Suite CRM」は経済活動における顧客の多面的な活動を柔軟かつ正確に表現するデータモデルTCA(トレーディング・コミュニティ・アーキテクチャ)を活用し、企業の営業部隊とバックオフィスをスムーズかつ透過的に結合します。
●「Siebel CRM On Demand」について
「Siebel CRM On Demand」は、Web上で提供されユーザーが月当たり定額でインターネットブラウザからアクセスできるSaaS型CRM製品です。「Siebel CRM」を迅速に、簡単に、事前のIT投資なしに手軽なコストで導入することが可能です。「Siebel CRM On Demand」には営業、マーケティング、サービスなどのCRMの主要な機能が備わり、顧客分析ツール、バーチャルコールセンター技術、ベストプラクティスも組み込み済みで、ワールドクラスのSaaSサービスとサポートを提供します。
*Oracleは、米国オラクル・コーポレーション及びその子会社、関連会社の登録商標です。その他のブランドまたは製品は、それぞれを保有する各社の商標または登録商標です。