東陽テクニカ、独ジグラ社製「スティック&スリップ測定装置」を販売開始
日本初 車内で生ずる不快な"こすれ音"を定量的に分析
独ジグラ社製『スティック&スリップ測定装置』を販売開始
このたび、(株)東陽テクニカ(社長:福本 高一郎、本社:東京都中央区八重洲)は乗用車の車内で生ずる不快な"こすれ音"の定量的な分析を実現した、ドイツZIEGLER(ジグラ)社製『スティック&スリップ測定装置』の販売を開始しました。
『スティック&スリップ測定装置』は、車室内の内装に使われる材料同士(ex.皮革、樹脂、ビニル、プラスチック製品、など)をこすり合わせ、その摩擦係数を計測し"こすれ音"が発生するリスクを定量的に10段階で評価する装置です。例えば、自動車の計器板(いわゆる「インパネ」)において生ずる不快な"こすれ音"の評価に用いられます。
欧州のある有名乗用車メーカーにおいて、"こすれ音"等の不快音に関する顧客クレーム対策コストは1車種あたり約19億円/年との報告が出ています。また、こうした不快音に関するクレームは、高級車になればなるほど起こりやすいといえます。
そうしたなか、『スティック&スリップ測定装置』は欧州の自動車メーカーが賛助会員として参加する「ドイツ自動車工業会(VDA)」において"こすれ音"等評価の標準装置として認定されており、BMW、ダイムラークライスラー、フィアット、ボルボ等の大手自動車メーカーおよび部品・材料メーカーにて使用されています。また、ジグラ社は本製品でドイツの特許(DE 196 20 878)を取得しております。
当社は『スティック&スリップ測定装置』の日本独占販売を開始することにより、これまで日本の自動車メーカー、自動車部品・材料メーカーが実施できなかった車室内の内装材料同士が起こす"こすれ音"の定量的な分析・評価を提案します。
販売価格:1,000万円~
売上目標:20セット/年、2億円/年
(初年度)
<主な仕様>
* 関連資料 参照
シグラ社について
ドイツジグラ社は1995年に設立された会社で、音響・振動に関するコンサルティングを主な業務としております。1999年にドイツBMW社と共同で乗用車室内の異音対策プロジェクトを開始しました。その過程で設計初期段階から車室内の異音のない自動車の設計をするSES手法や、材料のこすれ音を分析するスティック&スリップ測定装置を開発してきました。
東陽テクニカについて
東陽テクニカは昭和28年の設立より「技術と情報」をキーワードに、最先端の「測るツール」を欧米の電子計測機器メーカーより輸入し、日本の技術発展に寄与することを使命として、日本の研究者・開発者に提供してきました。「電子技術センター」における検査、保守、修理、校正、技術サポートや自社製品の開発。「テクノロジー・インターフェースセンター」で行われる顧客向けの各種セミナー・トレーニング。こうした取組みは、400人を超える全従業員の8割を占めるエンジニアの技術力に裏付けられています。東陽テクニカはこれからも「テクノロジーインターフェース」の使命を果たすべく、顧客に最大の満足を提供し続けます。東陽テクニカに関する詳細は、 www.toyo.co.jp をご覧ください。
参考資料 【関連資料 参照】
・スティック&スリップ測定装置
・サンプル測定用治具
・自動作製された報告書の例