米シリコン・ラボラトリーズ、車載用エレクトロニクス分野向けに特化した高集積MCUを発表
シリコン・ラボラトリーズ社、高集積MCUを発表し、車載用エレクトロニクス製品市場に新規参入
C8051F52/3x MCUファミリーがシステム開発短縮と経費削減に貢献
卓越したアナログ設計技術で、高性能ミックスシグナルICを設計する米シリコン・ラボラトリーズ社(Nasdaq: SLAB)は、車載用エレクトロニクス分野向けに特化した「C8051F52/3x」MCU製品ファミリーを発表しました。C8051F52/3x製品ファミリーは、小面積で高性能ミックスシグナルMCUを必要とするアプリケーションで多くの実績を築いてきたシリコン・ラボラトリーズ社の技術を継承しており、多くの車載用エレクトロニクス・アプリケーションに最適です。高集積・高機能を誇るC8051F52/3x製品ファミリーは、車体エレクトロニクスをはじめ、パワーウィンドウ、ドア、サンルーフ、トランク、座席位置、ミラーなど特定部分のシステム設計に、価格性能比に優れた使いやすいソリューションを提供します。
C8051F52/3x MCU製品ファミリーのサンプルは現在出荷中で、AEC-Q100準拠の量産は2007年第2四半期を予定しています。シリコン・ラボラトリーズ社の製造・組立施設はISO/TS16949の認可を受けています。1万個単位のC8051F530の単価は1.79米ドルから、C8051F520は1.49米ドルからとなっています。また、シリコン・ラボラトリーズ社はC8051F52/3x MCU製品ファミリー向けに、USB経由でシリアル・デバッグ・アダプタとオンチップ・デバッグ・モジュールを接続する開発環境をはじめ、ソフトウェアやアプリケーション開発を容易に可能とする、専用開発キット(C8051F530DK)も提供します。
C8051F52製品ファミリーは、8K Flash、25MIPS、12 ビットADC、LIN 2.0コントローラ、16ビットタイマー/PWM、SPI、UART、及び6つのI/Oラインを持つ高集積内部オシレータを、±0.5%の精度で3 x 3mm角のQFNパッケージに組み込みました。C8051F53x MCU製品ファミリーはC8051F52の機能に加えて10のI/Oラインを持ち、20ピンQFN及びTSSOPパッケージで提供されます。両製品ファミリーともに、製品設計の複雑さを低減するために、プログラマブルコンパレータ、電圧レギュレータ、基板上の温度センサーといったアナログ機能を搭載しています。これらの機能により、自動車業界の設計者は設計プロセスの簡素化や経費削減が可能となります。
C8051F52/3x MCU製品ファミリーは、車載向けアプリケーションに多機能、センサー、コントロールの各機能をもたらします。たとえば、高性能内部オシレータを組み込んだLIN 2.0コントローラは、外付けの計測機器を必要とすることなく、LINマスターモード通信ネットワークを実行でき、システム経費全体の削減に貢献します。C8051F52/3x MCU製品ファミリーはパワー・オン・リセット、停滞防御(brown-out protection)、監視タイマーリセット機能を持っており、信頼性が高く丈夫な電子システムの設計を支援します。さらに、シリコン・ラボラトリーズ社が特許を有するMCUテクノロジーは、車載用製品に必要な温度(-40 ~ + 125℃)を超えた範囲でテストを繰り返し、その性能の発揮と維持ができるよう最適化されています。
C8051F52/3x MCU製品ファミリー発売に関して、シリコン・ラボラトリーズ社バイス・プレジデントのデレル・コーカーはこうコメントしています。「低価格システムの経費でアプリケーションの要求を実現するソリューションこそが、自動車産業の次世代の波を突き動かします。私たちは、業界初の高集積・高性能製品を発表することで、自動車産業に最高レベルのエレクトロニクス・アプリケーションの実現を支援します。」
シリコン・ラボラトリーズ社について
シリコン・ラボラトリーズ社(Silicon Laboratories Inc.、本社: 米テキサス州オースティン)は、卓越したアナログ設計技術で高性能なミックスシグナルICを幅広いアプリケーション向けに設計する、業界大手半導体メーカーです。シリコン・ラボラトリーズ社の多様な高集積製品と特許は、ミックスシグナル設計において長年にわたる経験と実績を有する業界最先端のエンジニアリング部門が開発しています。シリコン・ラボラトリーズ社は、北米、ヨーロッパ、アジアの各地に設計、エンジニアリング、マーケティング、販売、アプリケーションの拠点を置いています。
会社概要・事業内容の詳細は、http://www.silabs.com をご覧ください。
ご注意
このプレスリリースには、シリコン・ラボラトリーズ社の現時点における期待に基づく予測が含まれていることがあります。このような発言にはリスクと不確実性が伴います。様々な重要な要素が原因となって、予測とは異なる結果になることもあります。シリコン・ラボラトリーズ社では、投資家の方々に社の将来性をお伝えすることが重要と考えますが、正確な予測や管理が不可能な事態が今後発生するかもしれません。シリコン・ラボラトリーズ社の財務成績に影響を与え、実績が将来的記述と著しく異なる場合の要因の詳細については、シリコン・ラボラトリーズ社が米国証券取引委員会(SEC)へ最近提出した書類をご覧ください。
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