古河機械金属、低燃費クレーンを発売
低燃費クレーン『U-can ECO(ユーキャン・エコ)』を新発売
-新開発エコポンプ・システムがクレーン作業の低燃費化を実現-
当社(社長:吉野 哲夫)グループの中核事業会社である古河ユニック株式会社(東京都中央区日本橋室町2-3-14 社長:中村 晉)は、連動ラジコンクレーン『U-can』シリーズに、新たにクレーン作業時の消費燃料を少なくした中型・大型トラック架装用クレーン『U-can ECO』シリーズを追加し、10月19日より販売を開始します。
本シリーズはU-canシリーズの特長である「連動ラジコン」の操作性に加え、新たに開発した電子制御式ダブルポンプシステム「エコポンプ・システム」を採用し、2つの油圧ポンプの吐出量を効率的に使用することで、クレーン作業時のエンジン回転数を低く抑え、燃料や排出ガスの削減、さらにはエンジン騒音低減による作業者への負担軽減など、経済性・環境性に優れたモデルとなっています。
一般的にトラック架装用クレーンは、トラックのエンジンを動力源とした油圧ポンプ(通常1個)で油圧を発生させ動作します。また、スピードの調整については主にエンジン回転数制御(油圧ポンプの吐出量制御)によって行われています。そして通常は、低速(アイドリング)作業時のエンジン性能・作業性に合わせ油圧ポンプが選定されるため、高速作業時にはエンジン出力過剰の傾向にありました。
新たに開発した「エコポンプ・システム」では、2個の油圧ポンプからの吐出量を電子制御することで、低速作業時は1つの油圧ポンプのみを使用して作業性を重視し、高速作業時には2つの油圧ポンプの吐出量を合わせて使用することで、従来と同じスピード(定格吐出量)を維持しながらも、エンジン回転数は従来よりも低くすることが可能となりました(図1参照)。
その結果、高速作業時のエンジン回転数(仕様値)では中型トラック架装用クレーンで約47%(*1)、大型トラック架装用クレーンで約35%(*1)の低減が図れ、クレーン作業時の燃料消費量においてはそれぞれ約40%(*1)(中型トラック架装用クレーン)および約28%(*1)(大型トラック架装用クレーン)の削減を可能にしました。
(*1)弊社ユニッククレーンU-canシリーズとの比較による。
《販売目標》年間 3000台
図1.エンジン回転数とポンプ吐出量の関係(*添付資料参照)
《主な特長》
1)低速作業時は1つの油圧ポンプを、高速作業時は2つのポンプの吐出量を合流して使用する電子制御式ダブルポンプシステム「エコポンプ・システム」を採用。
2)高速作業時のエンジン回転数(仕様値)を大幅に低減。
・中型トラック架装用クレーンで約47%低減(*1)
・大型トラック架装用クレーンで約35%低減(*1)
3)クレーン作業時の燃料消費量を大幅に削減。
・中型トラック架装用クレーンで約40%削減(*1)
・大型トラック架装用クレーンで約28%削減(*1)
4)クレーン作業時の騒音を軽減。
・中型トラック架装用クレーンで騒音値の最大レベルで約4dB軽減(*2)
・大型トラック架装用クレーンで騒音値の最大レベルで約3dB軽減(*2)
(*1)弊社ユニッククレーンU-canシリーズとの比較による。
(*2)クレーンから7m地点でのエネルギー平均値。数値は天候、周囲環境およびクレーンと車両の組合せ等により異なることがあります。
《適応機種》
○中型トラック架装用 U340、W340、U370、W370、U500Sシリーズ
○大型トラック架装用 U340G、W340G、U370G、W370G、U500、W500シリーズ
《本体価格》 東京店頭標準価格(シャーシを除く)
■U-can ECO(中型トラック架装用クレーンU370シリーズの場合)
型式 価格
UR-U376NRS(6段ブーム) 403万円
UR-U375NRS(5段ブーム) 344万円
UR-U374NRS(4段ブーム) 323万円
UR-U373NRS(3段ブーム) 301万円