米IBM、情報管理とデータ管理を簡素化する新しいサービス・プロダクトを発表
IBM(R)の新しいサービス・プロダクトが情報管理とデータ管理を簡素化
-IBMがエンド・ツー・エンドの情報管理に向けたサービス・プロダクトを発表-
[米国ニューヨーク州アーモンク 2006年10月19日(現地時間)発]
世界市場におけるITサービスのリーディング・プロバイダーであるIBM(本社:米国ニューヨーク州アーモンク、会長:サミュエル・J・パルミサーノ、NYSE:IBM)は19日(現地時間)、企業が情報をより適切に管理するとともにデータベースおよびストレージ関連インフラのパフォーマンスを向上させることを支援する、新しいサービス・プロダクトを発表しました。情報管理とストレージ・インフラの専門家が設計した新しいサービス・プロダクトは、既存データの効果的なマイニング、データ管理の複雑性の緩和、ストレージ・インフラとの整合を通じたビジネス情報の価値向上、企業の情報過多とデータ量の急増に対処することを可能にします
このサービス・プロダクトはIBMグローバル・テクノロジー・サービス部門から提供され、従来の工数ベースのサービスを、テクノロジー製品に類似した方法で提供する、というIBMの戦略を具現化するものです。
IBMグローバル・テクノロジー・サービスの一部門であるIBMミドルウェア・サービス部門は、企業が情報過多、システム・リソースの断片化、情報の信頼性の確保など、データに関連する広範な課題に対応することを支援する新しいサービス・プロダクトを発表しました。概要は次の通りです。
・ Data Management Service Product(データ管理サービス・プロダクト):データベースのコンポーネントの評価から、計画、設計、導入までの一連のサービスを提供し、データ管理における複雑性の緩和を支援します。このサービス・プロダクトによりパフォーマンスの向上、複数の情報源の統合、既存のIT投資による価値の最大化とROI(Return On Investment:投資収益率)の向上が実現します。
・ Data Warehouse Service Product(データウェアハウス・サービス・プロダクト):評価から、計画、設計、導入、アップグレード、移行に至るまでのサービス一式を提供し、お客様による既存のデータ資産の最適化、新しいウェアハウスの迅速かつ低リスクでの導入、パフォーマンスの向上を支援します。
IBMグローバル・テクノロジー・サービスの一部門であるIBMストレージ&データ・サービス部門は、データのライフサイクル全体における保存管理の簡素化につながる新しいサービス・プロダクトを発表しました。このプロダクトを通じて、お客様がデータからさらなる価値を創出し、コンプライアンス要件に対応し、ストレージ・インフラの管理を簡素化することを支援します。概要は次の通りです。
・ Information Lifecycle Management Service(ILM) Product(情報ライフサイクル管理サービス・プロダクト):データの分類を支援するとともに、関連するILMのベスト・プラクティスを適用することで、ビジネス成長の実現と法令順守の支援を行います。このサービス・プロダクトによりお客様は、ストレージ最適化、仮想化、ファイル保管を、適切なガバナンスとポリシーに沿って戦略的にコスト効率の良いインフラ上で情報の生成から廃棄までを管理することが可能になります。
・ Implementation Services for Storage Product(ストレージ製品向け導入サービス・プロダクト):お客様にディスク、テープ、ネットワーク接続ストレージ(Network Attached Storage:NAS)、ストレージ・ソフトウェア製品に関する技術支援を提供して、データ・バックアップおよび回復機能の向上、新しい製品テクノロジーを導入する際のリスクの低減、導入時間の短縮を実現します。
・ Migration Services for Data Service Product(データ移行サービスのサービス・プロダクト):ツールと専門知識を活用してお客様のデータ移行を計画から実行までを支援し、移行時間のスピードアップと品質向上につなげます。
本日発表されたストレージ・サービス・プロダクトは、IBMの総合的なストレージおよびデータ・サービス・ポートフォリオの一翼を担っています。このポートフォリオには、利用ごとに課金されるストレージ能力を手に入れたいと考えるお客様に向けた、業界で最も自動化が進みグローバルな一貫性を持つソリューション、IBMマネージド・ストレージ・サービスが盛り込まれています。
今回の新しいサービス・プロダクトはまた、IBMの「インフォメーション・オンデマンド」の取り組みと密接に連動した一連の包括的なサービスを提供します。インフォメーション・オンデマンドという方法論は深部にいたるビジネス洞察とオープン・スタンダード、先進的ストレージ・システム、高機能ソフトウェアを融合したもので、情報をひとつのサービスとして管理および保護し、効果的でコスト効率がよく柔軟性に富んだ情報インフラの構築を支援します。
IBMミドルウェア・サービス担当バイス・プレジデントのMarie Wieckは次のように語っています。「こうした情報インフラにより、あらゆる業界の企業は自社のデータを情報(インテリジェンス)と洞察(インサイト)に変換させる能力を得るため、充分な情報に基づいた意思決定が可能となります。」
IBMストレージ&データ・サービス担当バイス・プレジデントのPaul Friedは次のように述べています。「IBMはお客様が現在の情報過多との戦いに勝てるよう、インフラに関する深い経験と業界をリードするベスト・プラクティス、手法、ツールを展開しています。新しいサービス・プロダクトは企業がリスクの低減、ユーザーへの迅速な情報提供、既存のサーバー、ソフトウェア、アプリケーションの価値を最大限に引き出すことを支援します。」
マッキンゼー社の調査によると、企業のエグゼクティブはイノベーションと情報の自由な流通が、ビジネス界の変化をさらに急速に進める最大の促進要因であるとみています*。調査会社のガートナー社も、的確な情報の入手に対するニーズの高まりを指摘しています。ガートナーは最近の調査で、2010年までには、ビジネス・インテリジェンスに基づいた意思決定の30%以上が15分以内という鮮度を持つデータ・セットを要求するようになるだろう、と予測しています**。
情報に関連した無数の課題に対応するため、IBMグローバル・テクノロジー・サービスは包括的かつ広範なサービスとソリューションを提供し、お客様のデータ環境の簡素化、情報の増殖の制御、法規制による要求事項への対応、意思決定のための洞察に満ちた信頼できる情報の入手を支援していきます。例えばIBMの情報ウェアハウス、情報ライフサイクル管理、マネージド・ストレージの各ソリューションは、市場をリードするIBMのハードウェア、ソフトウェアおよびサービスを組み込んでおり、企業が抱える情報管理の大きな課題を解決します。
IBMのサービス・プロダクトについての詳細は、 http://www.ibm.com/services/spotlight をご覧ください。
以上
※ IBMは、IBM Corporationの商標です。
※ その他の社名、製品名、およびサービス名はすべて、各社の商標または登録商標です。
* 出典:マッキンゼー社のグローバル調査「Executive Take on the Top Business Trends(主要ビジネス・トレンドに関するエグゼクティブの見解)」。
** 出典:B.Gassman/K.Schlegel/M.Beyer共著「Survey shows BI users want fresher data(BIユーザーがより鮮度の高いデータを求めていることが明らかに)」(ガートナー社、2006年9月)