アドバンテスト、パッケージ試験用メモリ・テスト・システム「T5383」を販売
メモリ・テスト・システム「T5383」を販売開始
メモリ・デバイスの高スループット試験によりテスト・コスト低減を実現
株式会社アドバンテスト(本社:東京都千代田区 社長:丸山利雄)は、DRAM、SDRAM、DDR SDRAMなどの汎用メモリのウェハ試験およびフラッシュ・メモリやMCP(マルチ・チップ・パッケージ)などのパッケージ試験用に、メモリ・テスト・システム「T5383」を開発し、販売を開始しました。
パソコンに使用されるDRAM等の汎用メモリは、 Windows Vista(TM) (注)の発売により今後も高成長が見込まれております。また、携帯電話やデジタルカメラなどに代表されるデジタル家電の分野でも、汎用メモリの需要は確実に拡大を続けています。これらのエレクトロニクス関連機器は、市場競争の激化による製品の多機能化、低価格化が進んでおり、搭載されるDRAMやフラッシュ・メモリなどのメモリ・デバイスにも、ますます高速・大容量化かつ低価格化が求められています。また、アプリケーションの多様化に伴い、MCPタイプのメモリ・デバイスの需要も高まってきています。このような市場環境下において、メモリ・デバイスについては、今以上のテスト・コスト低減要求があり、さらにMCPについては、ウェハ・レベルでの高速動作保証(KGD試験)が求められています。
このたび発売した「T5383」は、従来機種(T5377S)と同等のフロア・スペースながら、同時測定個数最大384個(従来製品比1.5倍)、最高試験速度286MHz/572Mbps:DDRモード時(従来製品比2倍)の性能を実現しました。DRAMウェハ試験でのat speed テストやKGD試験、フラッシュ・メモリのパッケージ試験に対して、高速・高スループットで測定します。
特に、DRAM前工程試験で広く用いられる冗長救済解析ハード・ウェア(MRA4ev3オプション)は従来機種の約2倍の高速化を達成。キャリブレーション実行時間も従来比1/10に短縮するなど、テスト・コスト低減に大きく貢献いたします。
また、半導体メーカーの生産ラインにおいて、近年問題となっているプローブカードの熱彎曲問題に対応するため、プローブカード反り防止機構を新規開発し、「T5383」より当社ウェハ・マザーボードに搭載しました。これにより、従来1~2時間程度必要とされていた試験開始までの待ち時間をゼロに削減することが可能です。
(注) Windows Vista(TM)は、米国 Microsoft Corporation の、米国、日本およびその他の国における商標です。
<定価>
メモリ・テスト・システムT5383 157百万円から(構成により異なる)
<販売目標>
初年度 100台
<主な仕様>
T5383
同時測定個数: 最大384個
最大試験速度: 286MHz/572Mbps(DDRモード時)
テストヘッド: 1ステーション
<製品に関するお問い合わせ先>
営業本部ATEソリューションビジネス部 電話:03-3214-7505