アジレント、ローコストのUSBベース多機能データ収録モジュールとシャーシを発表
Agilent U2300シリーズ USBデータ収録モジュール
アジレント・テクノロジーがローコストのデータ収録モジュール市場に参入
USBベース多機能データ収録モジュールとシャーシを発表
単体使用やシャーシ収納など柔軟な構成が可能
アジレント・テクノロジー株式会社(社長:海老原 稔、本社:東京都八王子市高倉町9番1号)は、10~20万円台のローコストのデータ収録(DAQ)モジュール市場に参入することを発表します。第一弾として、最大3MSa/s(メガサンプル/秒)の高速サンプリングに対応したモジュールをはじめとする「Agilent U2300シリーズ USBデータ収録モジュール」7製品、および「Agilent U2700シリーズ モジュラ・インストゥルメント・シャーシ」1製品を発表、本日より販売を開始します。
データ収録モジュールは、多チャンネルのアナログ信号をデジタル・サンプリングし、測定データをPCなどに転送して長時間の測定値や測定波形を解析するための機器です。電圧、温度、圧力、振動、ひずみなど、実世界の信号の測定、監視、制御、シミュレーションのために使われています。
一般に、データ収録システムは、さまざま設定や複数のベンダの機器が必要で複雑となってきています。そこで、「Agilent U2300シリーズ USBデータ収録モジュール」では、PCなどで広く普及しているUSBインタフェースを採用しています。これにより、プラグ&プレイで速やかにテストの準備や設定を行なうことが可能です。
「Agilent U2700シリーズ USBモジュラ・インストゥルメント・シャーシ」は、「Agilent U2300シリーズ」のDAQモジュールを最大6個まで搭載できる筐体です。最大384チャンネルまで拡張することができるので、既存のさまざまな測定ニーズに対応することができます。今回発表のDAQモジュールおよびシャーシは、オープンな業界標準のソフトウェアとPC標準のI/O(入出力)に対応していく「Agilent Open」の一環です。
アジレントのベーシック・インストゥルメンツ・ディビジョンのバイスプレジデント兼ジェネラルマネージャのイー・フエイ・シンは次のように語っています。
「先日発表したハンドヘルド製品とあわせて、今回のDAQデバイス新製品は、コスト効率のよいソリューションを提供していくという当社の戦略をさらに強化していくものです。『Agilent U2300シリーズ』は、DAQモジュール単体でも、シャーシに収容しても使える点で特徴的な製品となっています。」
アジレント・テクノロジーでは、今回発表の「Agilent U2300シリーズ」および「Agilent U2700シリーズ」を、11月15日(水)から17日(金)にかけてパシフィコ横浜で開催される組込み総合技術展「Embedded Technology 2006」の自社ブースで展示します。
■新製品紹介
今回発表の製品は、以下の7モジュールと、1シャーシです。測定ニーズに応じて最適なモジュールを選択することが可能です。
Agilent U2351A 16チャネル、250kSa/s(キロサンプル/秒)、16ビット、アナログ出力あり
Agilent U2352A 16チャネル、250kSa/s、16ビット
Agilent U2353A 16チャネル、500kSa/s、16ビット、アナログ出力あり
Agilent U2354A 16チャネル、500kSa/s、16ビット
Agilent U2355A 64チャネル、250kSa/s、16ビット
Agilent U2356A 64チャネル、500kSa/s、16ビット
Agilent U2331A 64チャネル、3MSa/s、12ビット
Agilent U2781A 最大6スロット、384チャンネル対応のシャーシ
■主な特長
*高速サンプリングモジュールをはじめ、多機能な7モジュールを提供:
3MSa/s高速サンプリング、64チャンネル、12ビット分解能のモジュールのほか、500kSa/s、250kSa/sのDAQモジュールも提供しています。500kSa/s、250kSa/sのモジュールは16ビット分解能で、16チャンネルおよび64チャンネルのモジュールを提供しています。ニーズに応じて必要なモジュールを選択することが可能です。これらのモジュールは、アナログ入出力、デジタル入出力、カウンタ機能などを有する多機能なDAQモジュールです。
*最大384チャンネルまで拡張できる柔軟な構成:
DAQモジュール単体での使用のほか、「Agilent U2700シリーズ」シャーシに搭載して利用することもできます。シャーシには最大6個のモジュールを搭載でき、最大384チャンネルまで拡張することができます。また、ラックマウントキットを使って、シャーシをラックに搭載することも可能です。
*専用ソフトウェアとUSB2.0プラグ&プレイにより、簡単に利用可能:
使いやすい専用ソフトウェア「Agilent Modular Instruments Measurement Manager」を標準添付しています。このソフトウェアを使えば、制御用プログラムを作成しなくても、迅速にデータ収録を行なうことができます。制御プログラムを作成する場合、Agilent VEE、NI LabVIEW、Microsoft Visual Studioなど、一般的な計測システム開発環境に幅広く対応しています。
また、USB 2.0 Hi-Speedに対応しており、プラグ&プレイで簡単に設定を行なえるほか、ホットスワップ(電源を入れたままでの抜き差し)にも対応しています。
■販売方針
*目標市場:デバイス、家電、自動車の電装系における研究開発や量産試験や、教育市場向けなど、幅広いアプリケーション向けに提供します
*販売価格(発表日時点での参考価格です):Agilent U2300シリーズ 120,010円~232,730円
Agielnt U2781A 134,881円
*販売・出荷開始日:本日
*Microsoftは、米国Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標または商標です。
*その他、記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
■お客様からのお問い合わせ先:計測お客様窓口 電話:0120-421-345
■アジレント・テクノロジーについて
アジレント・テクノロジー(NYSE:A)は、コミュニケーション、エレクトロニクス、ライフサイエンス、化学分析市場における世界のプレミア・メジャメント・カンパニーであり、またテクノロジー・リーダーでもあります。18500名の従業員を擁し、110カ国以上でビジネスを展開しています。アジレントは、2005年度、51億ドルの売上高を達成しました。アジレント・テクノロジーの情報は、以下のウェブサイトでご覧ください。
http://www.agilent.co.jp