ゼンテック、ブラジル社とデジタルTVのソリューション提供などで戦略的提携
ゼンテック、ブラジルのグラジエンテ社と戦略的提携
-ブラジル政府によるデジタル放送への日本ISDB方式採用に伴い、
大手家電メーカのグラジエンテ社との戦略的提携に合意-
株式会社ゼンテック・テクノロジー・ジャパン(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大谷省三、以下、「ゼンテック」)は、グラジエンテ:Gradiente Eletronica S/A(本社:サンパウロ、会長&CEO:Eugenio Emilio Staub、以下、「グラジエンテ」)とISDB-T方式に対応するデジタル家電製品におけるブラジル市場への戦略的な提携を致しました。グラジエンテは、オーディオ&ビデオとテレコミニュケーションの2つのエリアにフォーカスして事業を展開しており、創業42年の実績を誇っております。ブラジル国内において、テレビの占有率は約15.5%、携帯電話については約10%を占めます。
ゼンテックはグラジエンテとの提携により、当社の保有するISDB-T技術で、短期間にブラジル向けのデジタルTVのソリューションを提供できるものと考えております。また、グラジエンテはブラジル市場を中心に、ゼンテックのデジタルTVテクノロジーをグラジエンテのソリューションに組み入れ、顧客の幅広いニーズに対応できうる製品化を実現して行きます。
この両者を組み合わせた統合ソリューションで、ブラジルを始めとする今後のデジタルTV需要の拡大が予想される南米諸国に対しての市場参入・新商品の開発が飛躍的に促進されると考えております。この背景には、2006年6月29日、ブラジル政府が、同国におけるデジタルテレビ方式として、日本で開発されたISDB-T方式を基礎とするデジタルテレビ規格を採用することを決定したことにあります。日本以外の国・地域においてISDB-T方式を基礎とした放送規格が採用されたのは、これが初めてになります。急激な経済成長を遂げているブラジル政府が日本方式を採用したことによって、アルゼンチンなど周辺諸国でも同方式を採用する可能性が高いとの見方もあり大いに期待されています。
現在、日本においてブラジル政府に対するタスクフォースが組織され、日本ARIBを中心にブラジル政府と最終仕様に向けた話し合いが行われています。今回のブラジル政府の決定には、移動体向け受信に優れる日本のワンセグ技術が大変高い評価があったと考えられています。
ゼンテックは、世界各国のデジタルTVソフトの、ワンストップ・ソリューション・プロバイダーとして、デジタルTV・STBに必要不可欠なコア技術である種々のデジタルTV放送標準規格(欧州アジア向けDVB-MHP、米国向けATSC/PSIP、CableCARD、EIA708B、OCAP、日本向けARIBおよびARIB-J)に対応したソフトウェアを、世界各地の大手家電メーカや半導体メーカにライセンス提供しております。
先般開催されましたCEATEC JAPAN2006では、世界初のSDIO規格対応のSDワンセグチューナを開発したことを発表いたしました。また、11月15日~17日まで、パシフィコ横浜で開催されます、組込み総合技術展:Embedded Technology 2006(ET2006)でも、同様の出展をいたします。
Gradiente Eletronica S/A社にについて
Gradiente Eletronica S/A(会長&CEO:Eugenio Emilio Staub)は1964年に創立、オーディオアンプの開発からスタートして、CDプレーヤ、衛星STB、DVDプレーヤ、テレビ、携帯電話とその製品ラインナップを拡大してきました。 グラジエンテは、オーディオ&ビデオとテレコミニュケーションの2つのエリアにフォーカスして事業を展開しています。オーディオ&ビデオのエリアとして、マルチメディアのセグメントとして、消費者のニーズを満たすために異なる技術を融合し優れたエンターテーメント製品とサービスをブラジルの家庭に提供しており、実際の製品として、ミニシステム、マイクロシステム、ポータブルオーディオ、テレビ、プラズマディスプレイ、DVD、ホーム・シアター、カラオケなどがあります。
一方、テレコミニュケーションのエリアとして、革新的な製品、サービスの導入で、グラジエンテブランドはブラジルでのテレコミュニケーションの開発で重要な役割を果たしており、携帯電話およびアクセサリの製造・販売、国内向け、国際向けの携帯電話レンタルなどを行っています。
テレビについては、2006年度については約155万台、携帯電話については約220万台の出荷数が予測されています。
さらに詳しい情報につきましては、http://www.gradiente.com/をご参照ください。
株式会社ゼンテック・テクノロジー・ジャパンについて
1997年に創業者である社長大谷省三により、世界のソフトウェア技術の頂点にある米国シリコンバレーに設立されたゼンテック・テクノロジー・インク(現在は連結子会社)を母体とし、2000年2月に本邦に設立されました。既にDVB-MHP、OCAPなどのデジタルTVおよびSTB向け世界各国の標準規格「MediaStackTMシリーズ」や、Java搭載携帯電話向けの統合開発環境「JADETMシリーズ」、携帯電話などの組込み機器上で動くJavaベースのウェブブラウザ、デジタル家電向けビジュアル・オーサリングツールの「Zentek MediaMasterTM」などを提供しており、デジタル情報家電分野での高度な専門知識を活用し、最先端ソフトウェアの開発・サポート・ライセンス、およびデジタル家電・携帯電話事業に必要不可欠なQA(Quality Assurance:品質保証)事業などの画期的な情報家電技術ソリューションを包括的に、日・米・シンガポールの拠点より世界に向けて提供し、ユビキタス社会の実現に貢献する事を使命としております。
さらに詳しい情報につきましては、http://www.zentek.co.jp/をご参照ください。
.記載された社名および製品名は各社の登録商標もしくは商標です。