ランクセス、繊維加工用化学品事業を売却
ランクセス、繊維加工用化学品事業を売却へ
~ オランダの投資会社エゲリアと、繊維加工用化学品ビジネスユニットの経営陣が同事業を獲得 ~
ドイツの化学会社ランクセスグループは、繊維加工用化学品事業の売却を発表しました。北米地域以外の全ての拠点における繊維加工用化学品ビジネスユニットの業務は、オランダの投資会社エゲリア(Egeria)と、繊維加工用化学品ビジネスユニットの経営陣に売却されます。売却される事業の2005年の売上は、約1億3,000万ユーロで、約330人が同事業に従事しています。繊維加工用化学品の北米地域の業務については、現在、売却とは別の選択肢が検討されています。エゲリア社との売買契約書は、11月10日午前(現地時間)に締結されました。売却価格は5,400万ユーロで、売却は今年末までに完了する予定です。
売却完了後、この事業は、タナテックス ケミカルズ(Tanatex Chemicals BV)に社名変更されます。
ランクセスは、2006年5月に開催された定例株主総会において、世界的に市場統合が進む繊維化学品業界の中で、ランクセスにとって繊維加工用化学品ビジネスユニットは中核ビジネスではないとして、このビジネスユニットの売却の意向を発表していました。これは、同ビジネスユニットがランクセスグループの傘下において、長期的な見込みがないということを意味します。「繊維加工用化学品ビジネスユニットは過去数年にわたる再構築により、競争力と収益力を向上することに成功しました。結果的に、買収側のエゲリア社と経験豊かなビジネスユニットの経営陣は、国際統合が進む繊維加工用化学品業界で、今後の順調な発展に向かって強固なビジネス基盤を持つことができるようになります。」と、ランクセスのCEOであるアクセル・ハイトマンは、述べています。
オランダの投資会社エゲリアは、1997年に設立、中規模企業の長期投資に焦点を当て、現在、約6億ユーロのポートフォリオを管理しています。
エゲリア社と繊維加工用化学品の経営陣は、関連する特許、顧客並びにサプライヤー間との契約書、従業員、年金契約等に加えて、同事業に関連する製造施設を共同で引き継ぎます。
北米地域を含めた繊維加工用化学品ビジネスユニットでは、世界全体で約380名の従業員を擁し、その売上は、1億5,000万ユーロです。ランクセスは、再編プログラムの第二弾の一環としてサウスカロライナ州のウェルフォードにある米国拠点の閉鎖を発表していましたが、繊維加工用化学品ビジネスユニットの将来性を考慮し、北米の活動においては他に可能な選択肢があることを明らかにしています。
このリリースの原文(英語)は、以下のURLにてご参照下さい。
www.press.lanxess.com
■ランクセスについて
ランクセスは、ドイツを本社に、世界18カ国におよぶ50以上の拠点で事業を展開する大手化学会社です。化学会社バイエルの化学品事業とポリマー事業の一部を母体に、2004年に設立しました。高品質の化学品、合成ゴム、プラスチックを製造し、その製品ポートフォリオは、基礎化学品、機能性化学品、顔料、プラスチック、合成ゴム、ゴム薬品、皮革用化学品、繊維加工用化学品、物質保護剤、イオン交換樹脂など多岐にわたります。全世界の従業員数は約 17,200人で、2005年の総売上は約72億ユーロにのぼります。ランクセスについての詳細は同社URLにてご確認下さい。 www.lanxess.jp
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