大日本スクリーン、滋賀県のFPD製造装置生産拠点「CS-1(シーエスワン)」が竣工
フラットパネルディスプレー製造装置の新たな生産拠点が完成
~第8世代以降のパネル製造装置の品質検証・生産を担う~
大日本スクリーン製造株式会社(本社:京都市上京区)のFPD機器カンパニー(社長:矢追 善也)は、当社彦根地区事業所(滋賀県彦根市高宮町480-1)の敷地内で2006年5月から進めていたフラットパネルディスプレー(以下、FPD)製造装置の新たな生産拠点「CS-1(シーエスワン)」の建設をこのほど終え、明日しゅん工します。
FPD業界では、薄型テレビの本格的な普及を受け、さらなる大画面化や激化する価格競争に対応するため、今後、40インチや50インチクラスの大型パネルの生産に向けた設備投資が活発化すると予想されています。そのためFPD製造装置メーカーでは、第8世代のパネルサイズに対応する製造装置の開発・生産体制の強化が急務となっています。
当社は、このような業界の動向を背景に、FPD製造装置の生産拠点として5棟目となる「CS-1」を建設。
主に第8世代対応TFT液晶ディスプレーに対応する塗布現像装置の、品質検証、デモンストレーション、および生産に活用します。幅50メートル、奥行き85メートル、天井高6メートルという規模を持つ広大なクリーンルームには、1ライン当たり2,000平方メートルの生産スペースを必要とする第8世代の製造装置を2ライン同時に設置できるほか、フレキシブルなレイアウトを可能にする中央部無柱構造により、将来予想される第9世代対応の超大型パネル用製造装置の生産にも柔軟に対応できます。「CS-1」の稼働後は、当社のFPD製造装置の生産スペースは約1.6倍に増強され、豊富な製品ラインアップの増産により、パネルメーカーへのタイムリーな装置供給を実現します。また、純水の回収・再生システムを採用するなど、環境保護にも配慮した施設となっています。
当社は、今回の新生産拠点「CS-1」の建設により、FPD業界における競争力の強化を図り、業界トップシェアを誇る塗布現像装置をはじめとする多彩な製品群において、さらなるシェアの拡大を目指します。
<新工場の概要>
名 称 : 彦根地区事業所「CS-1(シーエスワン)」
「CS」は、Crystal Squareの頭文字。また、お客さまにご満足(Customer Satisfaction)いただける製品を提供する工場で在り続けたいという思いを込めています
所 在 地 : 滋賀県彦根市高宮町480-1
敷地面積 : 約8,100平方メートル
(彦根地区事業所の総敷地面積は約14万4,300平方メートル)
建築面積 : 約6,400平方メートル
延床面積 : 約6,800平方メートル
構 造 : 鉄骨造平屋建(一部2階建)
総 工 費 : 約15億円
操業開始 : 2006年11月
主な業務 : FPD製造装置の品質検証、生産など