協和発酵、抗パーキンソン剤「KW-6002」をFDAに承認申請
抗パーキンソン剤KW-6002の米国における承認申請について
協和発酵工業株式会社(東京都千代田区代表取締役社長:松田譲)は、100%子会社であるKYOWA PHARMACEUTICAL, Inc.(米国ニュージャージー州代表取締役社長:小林茂)を通じて4月25日(現地時間)、抗パーキンソン剤KW-6002(一般名:Istradefylline(イストラデフィリン))について、米国食品医薬品局(FDA)に承認申請を行いましたので、お知らせいたします。
パーキンソン病は、脳内の神経伝達物質の一種であるドパミンが減少した結果、神経系にアンバランスが生じて起こる病気です。治療は、この減少したドパミンを補充するためのレボドパ(L-DOPA)製剤が主流ですが、長期の治療によりウェアリング・オフ現象と呼ばれる薬効時間の短縮による症状の日内変動や不随意運動などの運動合併症が生じます。
本剤は、海外で実施した臨床第II相、および第III相試験において、レボドパ製剤またはレボドパ製剤と他の抗パーキンソン剤を併用して治療中で、運動合併症の一つであるウェアリング・オフ現象を有するパーキンソン病患者を対象に有効性および安全性について評価・検証をしてまいりました。
そしてこの度、「レボドパ製剤との併用療法によるパーキンソン病患者の運動機能の改善」を効能・効果として、米国で承認申請を行いました。
KW-6002は、脳内でアデノシンA2A受容体の働きに特異的に拮抗するという新規な作用機序を有する薬剤であり、多くのパーキンソン病の患者様が抱えている諸症状の改善に貢献できる新しいタイプの抗パーキンソン剤になるものと期待しております。
以上