IPA、11月のコンピューターウイルス・不正アクセス届出状況を発表
コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況[11月分]について
独立行政法人 情報処理推進機構(略称 IPA、理事長:藤原 武平太)は、2006年11月のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況をまとめました。
今月の呼びかけ:「ネット上の誘惑に負けるな!!」
― 貴方は様々な仕掛けで狙われている!? ―
最近、バナー(*1)広告をクリックして、広告主のホームページにアクセスし、怪しいセキュリティ対策ソフトをインストールしてしまったとか、オンライン詐欺に遭ってしまったという被害の相談が多数寄せられています。
(*1)バナー(banner)
Webサイトに貼り付けられている広告画像のこと。クリックすることで、広告主のWebサイトにジャンプするようになっている。
1. コンピュータウイルス届出状況 -詳細は別紙1を参照-
ウイルスの検出数(※1)は、約158万個と、10月の約117万個から34.7%の増加となりました。また、11月の届出件数(※2)は、3,664件となり、10月の3,696件から0.9%の減少となりました。
※1 検出数 :届出にあたり届出者から寄せられたウイルスの発見数(個数)
※2 届出件数:同じ届出者から寄せられた届出の内、同一発見日で同一種類のウイルスの検出が複数ある場合は、1日何個検出されても届出1件としてカウントしたもの。
・11月は、寄せられたウイルス検出数約158万個を集約した結果、3,664件の届出件数となっています。
検出数の1位は、W32/Netskyで約80万個、2位はW32/Lookedで約37万個、3位はW32/Strationで約24万個でした。
●W32/Lookedの解説
2006年9月に発生したW32/Lookedの亜種(別名 W32/Philis)が、10月の検知件数505個から11月には約37万個と、急速に感染を広げました。
このウイルスはファイル感染型で、メールの添付ファイルや、ファイル交換ソフトでダウンロードされるファイルに感染しており、それらのファイルを開くとウイルスに感染することになります。
感染すると、当該パソコン内の実行型ファイルにウイルスコードを付加し、インターネットオンラインゲームのパスワードを盗み出す、スパイウェアを生成します。
感染してからでは対処が困難になるなど、被害が拡大する恐れがありますので、メールの添付ファイルを安易に開く、怪しいWebサイトに行かないなど、基本的なことを注意してください。また、ウイルス対策ソフトのパターンファイルを最新の状態に更新して、感染を予防するようにしてください。
(※ 詳細は添付資料「オリジナルリリース」を参照してください。)