三菱自、「エコプロダクツ2006」に次世代電気自動車などを出展
三菱自動車、環境総合展「エコプロダクツ2006」に出展
~ 次世代電気自動車「MiEV」や、植物由来樹脂技術「グリーンプラスチック」を展示 ~
三菱自動車は、12月14日(木)~16日(土)に東京ビッグサイト 東展示場で開催される国内最大級の環境展示会「エコプロダクツ2006」(主催:社団法人産業環境管理協会、日本経済新聞社)において、次世代電気自動車「MiEV(ミーブ、Mitsubishi innovative Electric Vehicle)」の研究車両『i MiEV』や、同社独自の植物由来樹脂技術「グリーンプラスチック」の市販予定品などを展示し、地球温暖化防止を始めとした同社の「”環境の世紀” にふさわしいクルマづくり」に基づく環境関連技術の一部を紹介する。
◎三菱自動車「エコプロダクツ2006」 出展概要
1.次世代電気自動車「MiEV」
三菱自動車ブースでは、次世代電気自動車「MiEV」に関する電力会社との共同研究に向けて、軽自動車『i(アイ)』をベースに製作した、高性能リチウムイオン電池および小型・軽量モーター搭載の研究車両『i MiEV』を展示する。また、説明パネルや映像を用いて、「MiEV」をわかりやすく説明する。
2.植物由来樹脂技術「グリーンプラスチック」
カーボンニュートラル*な材料である植物由来樹脂は、大気中の二酸化炭素(CO2)の量を増加させないため、石油由来樹脂と比較して、製品のライフサイクル全体でのCO2排出量を削減することが可能である。
三菱自動車は、地球温暖化や石油資源枯渇への対策を目的に、自動車の内装部品等に広く使用されている石油由来樹脂の代替策として、同社独自の植物由来樹脂技術「グリーンプラスチック」の開発を推進している。近く市販予定の「PLA(ポリ乳酸)繊維フロアマット」を手始めに、『i MiEV』の電力会社向けフリートモニター車(2007年度予定)に採用する予定の「竹繊維PBS(ポリブチレンサクシネート)内装部品」など、順次実用化を目指す。
三菱自動車ブースでは、上記の「PLA繊維フロアマット」「竹繊維PBS内装部品」について、それぞれの素材状態(PLA繊維や竹繊維など)や製品サンプルを展示する。
なお、「PLA繊維フロアマット」については、市販予定品(近日発売予定の『i(アイ)』特別仕様車に搭載予定)を展示する。この市販予定品では、植物由来樹脂のPLA繊維を表面のパイル部に用いており、パイル部におけるCO2排出量を従来品から約2割削減した。これに加えて、VOC(揮発性有機化合物)を含まない接着剤で表面層と裏打ち層を貼り合わせることで、VOC発生量も従来品と比較して約6割低減した。
*: 植物を燃やすと二酸化炭素(CO2)を排出するが、植物の成長過程では光合成により大気中のCO2を吸収するため、CO2の収支はプラスマイナスゼロとなるという炭素循環の考え方
3.その他
今回、三菱自動車ブースにおいて、電気自動車をテーマに、小学校高学年向けの環境授業を実施する。展示車両『i MiEV』を用いた電気自動車の説明や、電気自動車に関するクイズを、1日あたり計4回(13:00以降)行う予定である。