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2024'11.25.Mon
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2007'06.07.Thu

富士経済、糖尿病治療剤など医療用医薬品10薬効領域の調査結果を発表

糖尿病治療剤、高脂血症治療剤など医療用医薬品10薬効領域の調査を実施
-糖尿病治療剤は今後年平均9%の拡大を続けて2015年4,900億円規模に-


 総合マーケティングビジネスの(株)富士経済(東京都中央区日本橋小伝馬町 代表取締役 阿部英雄03-3664-5811)は、糖尿病治療剤や高脂血症治療剤など10薬効領域の疾患概要、患者動向、治療薬剤、市場概況、開発状況、市場予測などの調査を行った。その結果を調査報告書「2007医療用医薬品データブックNo.4」にまとめた。
 この報告書では、高脂血症治療剤、代謝系疾患治療剤、解熱消炎沈痛剤、血液関連薬剤、漢方製剤の医療用医薬品について既存薬、新薬、開発品のマーケティング戦略を立案するためのデータを提供する。


<調査結果の概要>

1.高脂血症治療剤市場
●2007年見込み 3,191億円(前年比101%)2015年予測3,200億円(06年比102%)
 市場は、04年以降年平均2%拡大して11年には3,410億円に拡大、その後減少して15年には11年比94%、3,200億円に縮小する。薬価改定や、メタボリックシンドロームへの治療対象枠組みの移行などのためである。
 高脂血症とは、血液中の総コレステロールや中性脂肪が正常値より高い症状をいい、動脈硬化をもたらし、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、脳血管障害(脳梗塞、脳出血など)の原因となる。遺伝や加齢、暴飲暴食などによる肥満などが原因にあげられる。
 04年以降、健康に対する意識が高まりサプリメントやHBフーズの市場も拡大し、生活習慣病の受診率が上がった。05年の厚生労働省調査によると、生活習慣病患者が急増しており、なかでも高脂血症有病者は3,100万人、さらに予備軍も2,000万人と推計されている。05年には、日本内科学会が高脂血症や肥満、高血圧など複数の要因をとらえてメタボリックシンドロームの診断基準を発表して、高脂血症に対する認知度が上がり、治療患者数の増加に繋がった。          *WHOは2001年にこのメタボリックシンドローム診断基準を発表
 06年には、薬価改定の影響により業界全体で薬価が平均約6%下がり、高脂血症治療剤市場も減少傾向となった。現在の診断基準のままであれば15年の推定患者数は増加すると考えられ、高脂血症治療剤市場の伸びも高いと予測される。しかし07年には診断基準がLDLを基準にした治療目標に変更される可能性がある。その結果によっては患者数が大幅に減少する。厚生労働省はメタボリックシンドロームの判定に着目して、08年から医療保険者に対し40~70才の被保険者・被扶養者を対象とする特定診断・特定保健指導の実施を義務化する。こうしてメタボリックシンドロームへの一般の意識が高まり医療用医薬品市場にも影響を与えると考えられる。


2.代謝系疾患治療剤
●2007年見込み 2,934億円(前年比108%)2015年予測5,780億円(06年比213%)
 糖尿病治療剤、糖尿病合併症治療剤、痛風・高尿酸血症治療剤そして抗肥満剤の4疾患関連市場である。この市場は、07年には98年の2倍強に拡大すると見込まれる。その80%(06年)を占める糖尿病治療剤を中心とするメタボリックシンドローム関連疾患の患者数の増加が拡大要因となっている。07年以降も9年間平均9%拡大して15年には5,780億円に達すると予測される。団塊世代層の高齢化や生活習慣が患者数の増加に直結する。
 06年の糖尿病治療剤市場は前年比7%増と医療用医薬品の中でもトップクラスの伸びになっており、現在は2,000億円を超えて医療用医薬品を代表する大型市場に成長している。高齢化や生活習慣による患者数の大幅拡大に加え、経口剤・インスリン製剤ともに新薬が発売されたことも要因である。
 糖尿病合併症治療剤は血糖コントロールが治療の中心であることから、市場の伸びは限られている。しかし、患者数の増加により薬剤の必要性が高い疾患であることは変わらない。痛風・高尿酸血症治療剤市場は新薬のない市場であるため薬価が低く患者数ほどには市場規模は大きくない。また、抗肥満剤は1剤しかない状況に加え、薬物療法の対象となるほどの患者は限られている。


3.解熱消炎鎮痛剤 (外用剤を除く)
●2007年見込み 1,203億円(前年比101%)2015年予測1,180億円(06年比99%)
 非ステロイド系とステロイド系の解熱消炎鎮痛剤のうち、経口剤、注射剤、坐剤などが対象であり、軟膏・クリームなど外用剤を除いた市場である。ここ数年、この市場は、ほとんど変動が見られない。
 07年はステロイド系市場が薬価ダウンとともに微減で推移すると見込まれるのに対し、非ステロイド系は注目製品の登場により市場が活性化して微増が見込まれる。解熱消炎鎮痛剤が使用される一般的な疾患のひとつである関節リウマチは、高齢者に発症しやすく今後患者数の増加が見込まれる。
市場の上位2剤の「ロキソニン」(第一三共)、「ボルタレン」(ノバルティス ファーマ)が合わせて40%のシェアを占めている。ステロイド系解熱消炎鎮痛剤は、新薬および開発品がほとんどなく、限られた既存薬剤も副作用を懸念して使用頻度が抑えられている。


4.血液関連薬剤
●2007年見込み 3,195億円(前年比98%)2015年予測3,750億円(06年比115%)
 貧血治療剤と血液製剤・止血剤の市場は、05年の3,400億円から縮小していたが、07年以降年平均2%の伸びを続けて15年には3,750億円の市場に拡大すると予測される。
 近年、血液製剤は、毎年適正使用に関する指針・ガイドラインが強化されて、使用量・患者数ともに減少してきた。すでに対象患者も最小限に絞り込まれており使用患者の減少は止まっている。今後は糖尿病患者の増加に伴い透析患者が確実に増加し、透析期間の長期化も要因となって投与患者数は再び増加していくと予測される。
 貧血治療剤は、「エポジン」(中外製薬)、「エスポー」(キリンビール)が中心となると見込まれるが、「KRN321」という次世代エリスロポエチン製剤が開発段階にあり、この新製品に徐々に移行すると見込まれる。がん患者の増加に伴い、化学療法による貧血患者の増加が見込まれる。そのため将来的にはエリスロポエチン製剤の増加が予測される。一方で、血液製剤は横ばい推移が予測される。


5.漢方製剤 
●2007年見込み 797億円(前年比104%)2015年予測940億円(06年比123%)
 漢方薬は東洋医学に基づく治療であり、西洋医学に比べて有効性が示されている分野では、軽症、中等症の長期管理で、単独にあるいは西洋医薬と併用することが出来る。医学部のカリキュラムに東洋医学・漢方医学が必須導入されて以降、漢方薬の処方量が増えており、市場は微増傾向である。現在、漢方処方製剤は漢方医学が見直されている分野で処方量が伸びている。ツムラがトップシェアを占めて市場を牽引しており、東洋医学会やツムラの活動でエビデンスが増えており、市場はゆっくりと拡大してゆくと予測される。


<注目される疾患用剤市場>

糖尿病治療剤(代謝系疾患治療剤)
●2007年見込み 2,425億円(前年比110%)2015年4,900億円(06年比221%)
 7年間で倍増し07年には、2,400億円を超える市場に拡大すると見込まれる。今後も年平均9%で拡大して、15年には、4,900億円に達すると予測する。
厚生労働省による「糖尿病実態調査」、「患者調査」などによる増加率から見ても、今後10年間で1,000万人を超えることが予測される。その一方、糖尿病患者は治療中断するケースも多く、受診率は50%程度から大きく変わっていない。15年は500万人程度が受診患者数であることが推計される。
 治療剤は、経口糖尿病治療剤とインスリン製剤に分類され、インスリン製剤が約30%を占める。現在、糖尿病患者数は約400万人と推計され、潜在患者数、治療患者数も増加している。それが治療剤の高い成長率を維持する最大要因となっている。また、発症の若年齢化により重症例も増えており、インスリン製剤の自己注射という他の生活習慣病と比較して医療費の高い患者数が増えている。今後、市場は高齢化による糖尿病の患者数増加だけでなく、罹患期間の長期化をもたらす。そのため、薬物療法対象患者が大幅に増加していくことが予測される。また糖尿病は食生活の影響を受け易いため現在でも他の生活習慣病以上に患者数が増えており、発病時期の若年齢化も進んでいる。食生活が現状より悪化すれば患者数も予測以上に増加する。
 現在国内でより厳格な血糖コントロールや生活習慣病治療の有効性を想定した各種の試験が行われている。この結果がガイドラインに含まれれば専門医の意識も徐々に変わり、より厳格なコントロールへと変化していくことが予測される。併用療法や早期のインスリン療法がより普及していくこととなり、市場の拡大スピードは速まることも予測される。
 トップブランドである「ベイスン」(武田薬品工業)にジェネリック医薬品が発売された影響により06年の売上げは大きく減少している。しかし、他の上位品は、治療患者数の増加により売上げを伸ばしている。特に経口剤では「ベイスン」「アクトス」を持ち生活習慣病全般に強い武田薬品工業、インスリン製剤では市場で圧倒的な実績を持つノボ ノルディスク ファーマ中心の市場となっている。


<調査対象>
 対  象:高脂血症治療剤
 品  目:高脂血症治療剤

 対  象:代謝系疾患治療剤
 品  目:糖尿病治療剤、糖尿病合併症治療剤、痛風・高尿酸血症治療剤、抗肥満薬

 対  象:解熱消炎鎮痛剤
 品  目:NSAIDs・解熱鎮痛剤、ステロイド系消炎鎮痛剤

 対  象:血液関連薬剤
 品  目:貧血治療剤、血液製剤・止血剤

 対  象:漢方製剤
 品  目:漢方製剤


<調査方法>
 弊社専門調査員による対象企業、関連企業・団体への面接・電話取材

<調査期間>
 2006年12月~2007年3月


以 上


 資料タイトル:「2007医療用医薬品データブック No.4」
 体   裁 :A4判  240ページ
 価   格 :160,000円(税込み 168,000円)      
 調査・編集:富士経済 東京マーケティング本部 第二事業部 
 T E L  :03-3664-5821(代)FAX:03-3661-9514
 発 行 所:株式会社 富士経済
        〒103-0001東京都中央区日本橋小伝馬町2-5 F・Kビル
        TEL03-3664-5811 (代)FAX 03-3661-0165  e-mail:info@fuji-keizai.co.jp

 この情報はホームページでもご覧いただけます。
 URL:http://www.group.fuji-keizai.co.jp/
 URL:https://www.fuji-keizai.co.jp/

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