三井物産、欧州携帯サービスの伊ボンジョルノ・グループとアジアで共同事業を展開
欧州携帯サービス最大手事業者の伊ボンジョルノ・グループとのアジアにおける共同事業展開について
当社は、欧州全域・米州で携帯電話端末向けコンテンツ配信事業、広告・マーケティング事業及びコンテンツ配信プラットフォーム提供事業を展開する伊Buongiorno S.p.A(本社:イタリア・パルマ市、会長:Mr.Mauro Del Rio、以下「ボンジョルノ社」)との合弁会社Buongiorno(Hong Kong)Ltd.(資本金11.35百万ドル、当社51%・ボンジョルノ社49%出資、以下「ボンジョルノHK社」)を通じて、ロシア及びアジア各国で携帯電話端末向けコンテンツ配信事業、広告・マーケティング事業を展開していますが、此の度中国及びインドにおける新たな事業拠点を整備しました。またインドネシア、ベトナム、フィリピンにおいては現地大手メディア企業との戦略提携を実現しており、今後高い成長が期待できる新興巨大市場での事業展開を更に強化する体制を整えました。
1.中国
4億人以上の携帯電話加入者を有する世界最大の携帯電話市場である中国に進出するべく、ボンジョルノHK社は本年1月にeDongAsia Limited社(ケイマン、代表者:Mr. Jason Chen、以下「EDA社」)の発行済株式の51%を取得し、その後増資引受により出資比率を80%まで引き上げました。EDA社は中国の100%子会社eDongcity Information(Shanghai)Co.,Ltd.(移動都市資訊(上海)有限公司)を通じて、中国のコンテンツ配信全国ライセンスを保有する現地パートナー企業と共に2001年より中国で携帯コンテンツ企画・配信事業を展開しています。中国の携帯電話端末向けコンテンツ市場は既に競合が激しい状況である一方、本年中には第三世代携帯電話(3G)ネットワークの導入が予定されており、現在の競合環境が大きく変化すると共に更なる市場成長が見込まれております。斯かる状況下、ボンジョルノHK社は、ボンジョルノ社が欧州にて培ってきた3G向けコンテンツサービスに係るノウハウや各種マーケティング手法を差別化要因として、EDA社を通じて中国内のメディア企業、携帯電話事業者や携帯端末メーカー向けコンテンツ配信プラットフォーム供給及び携帯電話加入者向けコンテンツ配信事業を推進していきます。
2.インド
昨年11月にインド関係当局の認可を得て、ボンジョルノHK社のインド支店を開設しました。既に同国最大手のメディア複合企業であるTimes Internet Limited社にコンテンツ配信プラットフォームを供給すると共に同社との戦略提携に基づき共同事業展開を行っておりますが、携帯電話加入者数が2006年に1億6千万人を超え、加入者が毎月5~6百万人増加しているインド市場での更なる事業拡大を目指し、支店開設を機に同国の携帯電話事業者、メディア企業及び携帯端末メーカー向けのコンテンツ配信プラットフォーム供給、コンテンツサービス提供及び広告・マーケティング事業展開を加速していきます。また携帯電話加入者向けコンテンツ配信にも事業を拡大する準備を進めています。
3.インドネシア、ベトナム、フィリピン
インドネシア、ベトナム、フィリピンにおいては、ボンジョルノHK社と現地大手メディア企業やインターネットポータル事業者との戦略提携に基づき事業展開を推進しています。インドネシアでは同国最大手インターネットポータル事業者のAgranet Mulicitra Siberkom社(当社11%出資)、ベトナムでは同国最大手インターネットポータル・携帯コンテンツ事業者のVietnam Net Media Group社、フィリピンでは大手メディアグループ傘下のインターネットポータル・携帯コンテンツ事業者のABS-CBN Interactive社向けに夫々コンテンツ配信プラットフォーム供給契約を締結する一方、各社と戦略提携関係を構築し各国の携帯電話事業者、メディア企業及び携帯端末メーカー向けコンテンツ配信プラットフォーム供給、コンテンツサービス提供及びデジタル広告・マーケティング事業展開を加速していきます。
ロシア及びアジア各国の携帯電話市場は依然として急速な成長を続けており、今後は3Gネットワーク導入による端末機能の高度化に伴い、モバイルサービスの充実化が進むと見込まれています。その為、これらの地域でも携帯電話加入者向けコンテンツ配信サービス事業、携帯電話事業者向けコンテンツ配信プラットフォーム提供事業、更には携帯電話を利用した広告・マーケティング事業、モバイルコマース事業へとモバイル関連サービスの市場が更に拡大していくと予想しております。モバイル関連事業分野におけるボンジョルノ社の豊富な実績・ノウハウと情報通信産業分野における事業経験に基づいた当社の地域専門性及びモバイル先進国である日本での事業知見を活かし、ボンジョルノHK社がロシア及びアジア地域で「No.1モバイルメディア・マーケティング事業者」となることを目指します。
ご注意:
本発表資料には、将来に関する記述が含まれています。こうした記述はリスクや不確実性を内包するものであり、経営環境の変化などにより実際とは異なる可能性があることにご留意ください。また、本発表資料は、日本国内外を問わず一切の投資勧誘またはそれに類する行為を目的として作成されたものではありません。