三井物産、サウジアラビアから南北資源鉄道(新線)土木軌道工事を約900億円で受注
サウジアラビア向け南北資源鉄道(新線)土木軌道工事契約受注のこと
当社、豪州バークレー・モーレム(Barclay Mowlem Limited)及びサウジアラビア/アル・ラシッド(Al Rashid)の三社で構成するコンソーシアムは、サウジアラビア財務省より、南北資源鉄道(新線)土木軌道工事契約を受注しました。受注金額は約900億円となり、日本企業が同国で受注する最大の鉄道案件となります。
南北資源鉄道は、石油に次ぐ天然資源の活用を目指すサウジアラビア国家開発計画の一環として、燐鉱石(Jalamid ※地図参照)とボーキサイト(Zabirah ※地図参照)のペルシャ湾岸の港湾都市であるラスアズール(Ras Azoor)への輸送を主体とした鉄道新線です。今回受注した土木軌道工事は、同南北資源鉄道計画を実現する為の軌道の敷設となります。本件はMakkah Madinah Rail Link(巡礼高速鉄道)プロジェクト及びランドブリッジ半島横断鉄道プロジェクトと並ぶサウジアラビア三大鉄道プロジェクトの第一号案件です。
環境改善への有効な対策として、鉄道輸送の重要性が世界的に見直されており、旺盛な投資需要が見込まれています。当社は、近年交通インフラへの投資増加の期待が著しい中東に於いても、電力・造水・化学プラント案件での実績と地域展開力を武器に、鉄道案件に注力しています。中でもサウジアラビアは重要なマーケットであり、当社は今回の受注を足掛りに鉄道案件並びに他中東諸国で計画中の都市交通案件、及び今後ニーズの大きい鉄道BOT事業(民活)案件にも積極的に参入する方針です。
※以下は添付資料を参照