アリコジャパン、保険金不払いに関する調査結果を発表
保険金等の支払状況に係る実態把握について
アリコジャパン(日本における代表者:高橋和之)は、金融庁からの報告徴求を受けて、平成13年度から平成17年度までの5年間に保険金・給付金等のお支払い事由が発生した事案について、追加的なお支払いを必要とする事案に関する検証を行いましたので、その結果を下記の通りご報告申し上げます。
保険事業の根幹をなす保険金等のお支払い業務においてこのような追加的なお支払いを要する事態を招いたことを深く反省し、お客様及び関係者の皆さまに多大なご迷惑をおかけいたしましたことを心よりお詫び申し上げます。
当社においては、今回の事態を厳粛に受け止め、今後このような事態が発生しないよう全社を挙げて保険金等の支払管理態勢の一層の強化を図ってまいります。
記
1.検証を行った対象契約
平成13年4月から平成18年3月までの5年間に保険金等のお支払いを行った全ての事案(平成17年10月に不払事案として公表した案件を除く)約154万件
2.検証結果(4月13日時点)
これまでに、約8,500件の支払事由で、合計約7億3,000万円の追加的なお支払いを必要とする事案があることが判明しております。詳しくは別紙をご参照ください。
3.追加的なお支払いを必要とする事案の具体例
■見落とし等による未払い:
入院給付金をお支払いしましたが、診断書の経過欄に記載がある手術を見落としてお支払いをしていなかったもの
■過少支払い:
入院給付金をお支払いしましたが、日数が過少であったもの
■請求勧奨漏れ:
医療保険と特定疾病給付保険の双方に加入されているお客様から脳出血を原因とした入院に対する入院給付金(医療保険による保障)の請求がありお支払いしましたが、特定疾病給付保険(脳出血が支払事由)の保険金請求がなく、その請求勧奨を行っていなかったもの
4.改善に向けた取り組み
当社では、日常的に保険金等のお支払いを検証する部門の設置、保険金等の支払態勢の改善を提案する機関(外部識者を含む)の設置、及びお客様のご請求漏れを防止するための情報提供の充実等により、このような事態の再発防止に全社を挙げて取り組んでまいります。
5.その他
当社はこれまでお客様からご提出いただいている請求書類等に基づき、見落とし等による未払いや別途請求書をご提出いただければお支払いできる保険金等を調査してまいりましたが、今後、ご提出いただいている請求書類等のみでは追加的なお支払いの要否の判断ができないものについても、当社からお客様に対して事実確認を行い、お支払いできることが分かれば、速やかに保険金等をお支払いする手続きをとります。
このような、お客様に追加的な事実確認を要するご契約は約68,000件あり、主な事例は以下の通りです。なお、この68,000件は、事実確認のご案内を行う件数であり、追加的なお支払いを要することが確定した件数ではありません。
(例)
■通院費保障があるお客様で、入院給付金をお支払いしましたが、その後通院給付金のご請求をいただいておらず、お支払い事由に該当する可能性(可能性の大小・程度を問わず)があるお客様(約58,000件)
■障害給付金保障(不慮の事故により一定の障害に該当した場合に給付金をお支払い)があるお客様で、災害入院給付金をお支払いしましたが、診断書から障害給付金のお支払い事由に該当する可能性(可能性の大小・程度を問わず)があり、その後障害給付金のご請求をいただいていないお客様(約1,600件)
【お客様からのお問い合わせ先】
《お問い合わせデスク》フリーダイヤル0120-880-533
《お問い合わせ受付時間》14日(土)~15日(日)9:00-18:00
16日(月)より月~金9:00-18:00、土日祝日は休み
※以下は別紙を参照