スパークス、ペンタックスとHOYAの合併断念およびTOB報道に関してコメント発表
ペンタックス株式会社とHOYA株式会社に関する新聞報道について
スパークス・グループ株式会社傘下の資産運用会社各社が顧客資産の運用として株式を保有しておりますペンタックス株式会社(以下「ペンタックス」)に関する、HOYA株式会社(以下「HOYA」)との合併断念およびTOBにつきまして、スパークス・アセット・マネジメント株式会社の代表取締役社長も兼務しております阿部修平のコメント等も含めて報道されております。
各方面からの問い合わせ等も多数いただいておりますので、関連する子会社と確認したところを下記にお知らせする次第であります。
記
ペンタックスに対する投資については、2年程前から同社経営陣と率直で建設的な意見交換を行うなかで、ペンタックスのブランド・技術力を高く評価し投資を続けてまいりました。
平成18年12月に取り交わされた旨が発表されたペンタックスとHOYA株式会社(以下「HOYA」)との経営統合に向けた基本合意は、ペンタックスが、長年培ってきた国外企業には追随できない光学のテクノロジーとグローバルに通用するブランドを更に飛躍させるための大きな一歩を踏み出したものであると市場が評価し、その市場の信任がペンタックスの株価を支えてきていると考えております。
ペンタックス新経営陣は平成19年4月10日にHOYAとの合併断念を決議した旨発表しました。上記基本合意締結当時のペンタックスに於ける機関決定にも参加したと思われる現経営陣がHOYAとの話を反故にするのであれば、HOYAの提案と同等以上の株主価値向上提案をHOYAの提案と同等のスピード感でもって市場に示す義務が現経営陣にあると考えております。株主だけではなく従業員、銀行を含む取引先等全てのステークホルダーの利益に経営陣は配慮すべきであり、合理的な代替案なくして断念を決議したのであればこれはきわめて憂慮すべき行動であると考えております。現経営陣が、株主価値向上とステークホルダーのために、忠実義務と善管注意義務を怠ることなくその責務を全うすることを期待しております。
新聞報道等によればHOYAはTOBにより、今回の経営統合の是非を問う意向のようですが、広く株主にHOYAの意図の是非を問うことが可能なTOBという手法そのものは一般に非常にフェアな手法であるとは評価しております。
受託者責任に忠実に、投資先企業の株主価値の最大化という基本原則の下、投資の意思決定を行っていく所存です。
以 上