日立GST、エンタープライズ向けハードディスク装置3機種を発売
エンタープライズ向けハードディスク装置を3機種発表
- 性能、信頼性および容量を兼ね備えた製品を成長セグメントへ投入.
日立グローバルストレージテクノロジーズ(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ市、取締役会長兼CEO中西宏明、以下、日立GST)は、エンタープライズ向けハードディスク装置(以下、HDD)として、新たにUltrastar 15K300、Ultrastar A7K1000、および、2.5型スモールフォームファクタ(以下、SFF)のUltrastar C10K147の3機種の製品を発表しました。これらの新製品は、企業向けストレージとしてミッションクリティカルな大規模サブシステムから、性能とビットコストのバランスが求められるサーバ向けまで幅広い用途に対応し、高い品質と信頼性を提供します。
企業向けストレージ市場は安定した成長を続けており、そこに採用されるHDD技術は他のHDDセグメントにも応用されます。日立GSTは、事業戦略のひとつとしてこの市場に注力しており、新製品の投入による業績の改善とエンタープライズ向けHDDのセグメントでの前年比20%増の出荷量拡大を目指します。
【SFFへの移行加速】
日立GSTは、初のSFF HDDであるUltrastar C10K147を、性能と低消費電力が要求されるサーバ向けに開発しました。IT調査会社のIDCによれば、データセンタ向けのHDDとして、低消費電力、省スペースやコスト低減要求に対応するSFFの出荷量は、2006年の240万台から2007年には940万台へ、急速に立ち上がると期待されています。日立GSTは、Ultrastar C10K147のタイムリーな投入により、需要の増大に対応していきます。
米国ヒューレットパッカード社インダストリスタンダードサーバアンドブレードシステムディビジョン、シェアドテクノロジヴァイスプレジデントのRon Noblett (ロン・ノブレット)氏は、「HPは、SFFのシリアルアタッチドSCSI(以下、SAS) HDDを採用したサーバやストレージを業界に先駆けて提供することによって、性能、信頼性、消費電力低減やその他効率向上などでお客様のIT投資効果を最大限高めることができます。技術の日立と、その製品であるUltrastar C10K147とともに、スムーズなSFF市場への移行をサポートしていきます。」と述べています。
ビジネスやそのIT環境でも、音声、静止画や動画などをデジタルデータとして撮る、貯める、使う機会は飛躍的に高まっています。これらのデジタルデータは、インターネットで何度となく複製され、エンタープライズ向けHDDが支えているサーバやデータセンタなどで蓄積されています。日立GSTの幅広い製品ラインアップは、お客様がストレージの階層構造の中で、性能、容量、消費電力やコストなどの要素から最適な製品を組合せて企業向けストレージの基盤構築を可能にします。
IT調査会社のIDCハードディスクドライブリサーチマネージャのJohn Rydning(ジョン・ライドニング)氏は、「HDDサプライヤは、消費電力や発熱の低減、よい高い処理性能、省スペースおよび大容量など増加するデータセンタの要求に直面しています。日立のようなエンタープライズHDDサプライヤは、幅広い製品ラインアップでOEMのお客様に様々な企業向けストレージへの要求を満たすように選択肢を広げています。」と述べています。
【高い信頼性】
新しいUltrastar HDD製品は、現行製品の設計思想を受け継いだ、実績のある技術を採用しています。Ultrastar 15K300は、主要なOEMのお客様に認定されたUltrastar 15K147の後継機種です。また、Ultrastar A7K1000は、エンタープライズ向けシリアルATA HDDとして高い稼動信頼性を誇るUltrastar E7K500の後継機種です。A7K1000は、信頼性の基準としての地位を継続するため、目標MTBF(注1)を1200万時間に置いています。
(注1) MTBFは、Mean Time Between Failureの略。使用を開始して、あるいは故障から回復してから、次に故障するまでの平均時間。
MTBFは、複数の試験サンプルを使用して統計的な試験手法により求められます。MTBF時間は、個々の製品信頼性の予測や製品保証をするものではありません。
日立GSTチーフマーケティングオフィサーの岩田真二郎は、「エンタープライズ市場は、日立GSTにとって極めて重要な事業領域です。我々のOEMのお客様は、エンドユーザがデジタルコンテンツを快適に作ったり、見たり、蓄積する重要なストレージ基盤を提供します。OEMのお客様は、我々の製品を品質基準に設定していただき、その品質記録を更新し続けています。2007年の日立GSTの新しい製品ラインアップは、エンタープライズ市場での更なる存在意義の伸張と出荷台数成長の目標達成を支えていくと確信しています。」と述べています。
※以下、詳細は添付資料をご参照下さい。
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