ポリコム、多地点会議用のリアルタイム メディア会議プラットフォームを発表
ポリコム、次世代アーキテクチャを採用した多地点会議用
リアルタイム メディア会議プラットフォーム「Polycom RMX 2000」を発表
ビデオ会議の容易な導入、オンデマンド サービス、HD の活用に関する需要に対応
ユニファイド コラボレーティブ コミュニケーション ソリューションのリーディングカンパニーであるポリコムジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 奥田智巳、以下、ポリコム)は本日、次世代アーキテクチャを採用し、導入、管理が容易な多地点接続サーバー「Polycom RMX 2000(tm)」リアルタイム メディア会議プラットフォームを発表しました。
Polycom RMX 2000 メディア会議プラットフォームは、企業やサービスプロバイダのIP ネットワークを利用して、多地点でのビデオ会議や、映像、音声、コンテンツを組み合わせたユニファイド会議を実現し、導入、運用、管理のすべてを簡単に実現するソリューションです。これにより、会議室向けのビデオ会議システムやデスクトップ型ビデオ会議システム、従来の予約型会議やオンデマンド会議、HD (ハイデフィニション)やテレプレゼンスといった高帯域幅を利用するアプリケーションなどの導入の拡大といった、高いパフォーマンスのビデオ会議インフラストラクチャ製品に対する需要の増加に対応します。
次世代ネットワークに対応する新しいアーキテクチャ
Polycom RMX 2000 は、キャリアグレードの次世代通信のために策定された標準規格Advanced Telecom Computing Architecture (AdvancedTCA(r)) を採用しています。
AdvancedTCAは、テレコミュニケーション分野で求められる高可用性を確保しながら、マルチメディア通信をサポートするための高性能化、さらには低コスト化を実現するために、コンピュータ分野の汎用技術を用いた次世代通信アーキテクチャです。
信頼性、拡張性に優れ、次世代の通信機能に対応する広帯域をサポートし、さまざまなサービスの提供を可能にします。Polycom RMX 2000は、モジュラー型デザインで、ホットスワップに対応するため、インテグレーション、保守、アップグレードなどが容易に行えます。
また、Polycom RMX 2000 は、NGN(Next Generation Network: 次世代ネットワーク)の核となるIMS(IP Multimedia Subsystem) ※ に準拠しています。音声、映像、データなどのマルチメディア アプリケーションをIPベースのパケット通信ネットワーク上で柔軟に提供するために標準化されたIMSに準拠することにより、ユニファイド コミュニケーションの中核として、さまざまなサービスに対応します。
Polycom RMX 2000をPolycom ReadiConvene(tm) シリーズや Polycom MGC(tm) シリーズなどの多地点接続サーバーなどと組み合わることにより、包括的な遠隔会議ソリューションを提供します。
※ IMS とは NGN(次世代ネットワーク)を実現する中核的な技術で、映像や音声などのリアルタイム通信が求められるアプリケーションを、IP をベースとするパケット・ネットワーク上で提供するために3GPP(第3世代移動体通信システムの標準化プロジェクト)で標準化されたアーキテクチャです。
将来を見据えたオープンなIPプラットフォーム
Polycom RMX 2000 メディア会議プラットフォームは、SIP と H.323 をサポートし、IP ネットワーク経由でのリアルタイム会議やコラボレーションをオンデマンドで実現します。IMSアーキテクチャに準拠しているので、従来の会議リソースとして利用できるだけでなく、IMS ネットワークの分散環境にも導入できます。また、モジュラー構造のため、ビデオ会議やユニファイド会議をIP電話やプレゼンス サーバーと統合できます。
Linux OS をベースに設計され、XML APIを提供することで、会議予約アプリケーションなど、他社製の会議用アプリケーションにも対応します。また、セキュリティ機能には、LDAPやActive Directoryなどの外部データベース経由でのユーザー認証や、すべてのポートのAESによる暗号化ができるほか、複数レベルでの権限設定が可能です。
Polycom RMX 2000 のベータテストを行った日立電線株式会社 情報システム事業本部システムエンジニアリングセンタ マネージャーである手塚 啓之氏は次のように述べております。「当社では大規模なビデオ会議ネットワークを有していますが、その使用はますます増加傾向にあります。Polycom RMX 2000 は信頼性が高く柔軟な多地点接続プラットフォームで、拡大していくニーズに応えるものであり、また、管理が容易なため、オペレーションコストが削減できると確信しております。また、当社は海外のパートナー企業とのビデオ会議も頻繁に行っており、異なる言語の方々とのコミュニケーションは、言葉だけでなく表情での会話が非常に重要になります。
Polycom RMX 2000 は音声と映像の品質が非常に優れている為、言葉と表情のコミュニケーションの質が向上し、より迅速な意思決定が可能になると考えています。」
ユーザーの操作性、利便性を追及
エンドユーザーによる操作性を向上させる新機能である Advanced Click & View(tm)により、参加者は会議中に柔軟に表示画面を調整できます。新しいユーザーが会議に参加すると、画面が自動的に最適な表示設定に調整されますが、ユーザーの選択によって定義済みの固定画面レイアウトを切り替えて、最大 16 拠点まで同時に表示できます。また、画面のレイアウトを簡単に切り替えて、ユーザーの好みに合わせたフォーマットで表示できます。新しい大画面の固定表示レイアウト モードでは、HDとテレプレゼンスのサポートも強化されています。
Polycom RMX 2000 メディア会議プラットフォームは、CIF、SD/4CIF、HDの映像信号フォーマットをすべてサポートします。HD、SD、CIFなど異なる解像度の映像を分割して表示でき、ビデオ会議の品質は各参加者が使う端末の機能に応じて最適化されます。
PRIインターフェイスカードによりPSTN(公衆交換電話網)経由の音声通話をサポートし、音声会議システムや携帯電話から会議に参加することができます。音声や映像リソースの動的な設定が可能で、PSTNや VoIP での音声のみの通話を含み、最大400ポートまでサポートします。
また、日本語をはじめ、英語、中国語(簡体)、中国語(繁体)、韓国語、ロシア語、ドイツ語、スペイン語、フランス語、イタリア語、ポルトガル語、ノルウェイ語の12カ国語に対応します。
管理者の負担を軽減し、コスト削減を実現
Polycom RMX 2000 メディア会議プラットフォームにより、オンデマンドで簡単にコミュニケーションが行えるため、会議の設定や管理などのIT担当者への負担が少なくなります。ユーザーはカレンダー アプリケーション、Polycom ReadiManager(r) SE200のスケジュール機能またはカスタム アプリケーションから会議の通知を送信するだけで会議を設定できます。
また、IT 管理者が設定、インストール、管理、サービス、運用を簡単に行えるように、インストール ウィザード、自動システム監視および標準のWebインターフェースを採用しています。 事前に設定されたプロファイルから会議設定を選択することができ、毎回、個別に設定を行う必要もありません。
Polycom RMX 2000のサポート サービス
ポリコム グローバル サービスでは、厳しい要件を満たした認定販売代理店を通してサービスを提供し、Polycom RMX 2000システムの導入、運用、保守をサポートしています。「ネットワーク アセスメント サービス」には、ネットワークの評価とネットワークを最適化するためのコンサルティング サービスが含まれます。「インプリメンテーション サービス」は、システムのダウンタイムを最小限に抑えてスムーズに運用するために導入をサポートし、総合的なプロジェクト管理、インストールの事前評価、現地でのインストールを行うことと、導入時のトレーニングが含まれます。
価格と出荷時期
Polycom RMX 2000 は2007年前半にポリコムの認定販売代理店より販売される予定で、価格は未定です。
以上
ポリコムについて
ポリコム(NASDAQ:PLCM)は1990年の設立以来、ユニファイド コラボレーティブ コミュニケーションソリューション(UCC)の世界的リーディングカンパニーとして、映像 音声、コンテンツを統合した会議ソリューションで最高のコミュニケーション環境をユーザーに提供し、効率性と生産性の向上に大きく貢献しています。ポリコムのハイクオリティかつ業界スタンダードに基づいた会議システムや統合ソリューションは、導入や管理がしやすく、操作性が優れているほか、オープン アーキテクチャーを基盤としているため、IP(H.323、SIP)、ISDN、アナログ電話回線など、異なるネットワークをシームレスに統合することが可能です。ポリコムは常にお客様のニーズにお応えする新しい技術を開発することと、業界をリードするパートナーとのアライアンスによって、リアルタイム コミュニケーションとデータコラボレーションのクラス最高レベルのソリューションを提供しています。
ポリコムは米国カリフォルニア州プレザントンに本社を置き、世界各地にオフィスがあります。アジア太平洋では東京のほか、北京、上海、香港、ソウル、シンガポール、シドニーとニューデリーにオフィスがあります。
ポリコムに関する詳しい情報は、 http://www.polycom.co.jp/ をご覧ください。
ポリコム、ポリコムのロゴおよびReadiManagerは、ポリコムの米国およびその他の国における登録商標で、RMX 2000、ReadiConvene、MGCおよびClick & Viewはポリコムの米国およびその他の国における商標です。その他の製品名および会社名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。