杏林製薬、代用血漿・体外循環希釈剤の事業を独FK社に譲渡
代用血漿・体外循環希釈剤「ヘスパンダー(R)及びサリンヘス(R)」に関するビジネスの譲渡について
株式会社キョーリンの子会社である杏林製薬株式会社(本社:東京都 社長:荻原郁夫)は、Fresenius Kabi AGグループ(本社:ドイツ国 CEO:レイナ ボウラ、以下FKと略す) との間で、代用血漿・体外循環希釈剤「ヘスパンダー及びサリンヘス」に係わる全てのビジネスの譲渡に関して合意に達し、この度、資産譲渡契約を締結いたしました。
1.譲渡の理由
杏林製薬(株)は、マーケティングを呼吸器内科・耳鼻科・泌尿器科に重点化するフランチャイズカスタマー(以下FCと略す)戦略を推進しております。「ヘスパンダー及びサリンヘス」のプロモーションはFC領域以外の麻酔科などが中心となることから他社との提携等を進め営業資源をよりFC3領域に集中化することを検討しておりました。
一方、FKはヨーロッパにおいて輸液療法・栄養療法分野のリーディングカンパニーとして知られ、日本での事業拡大を視野に同領域の製品導入等を検討しておりました。
以上のことから、「ヘスパンダー及びサリンヘス」ビジネスに係わる両社の考えが一致し、国内外の全てのビジネス譲渡に関して合意に至りました。
FKの子会社であるフレゼニウスカービジャパン(株)は「ヘスパンダー及びサリンヘス」の販売移管を機に急性期医療領域における体制強化を図り、今後は杏林製薬(株)からフレゼニウスカービジャパン(株)へのスムーズな販売移管を行うと共に、適切な医薬情報提供活動を推進出来るよう両社で取組みます。
2.対象製品の概要
製品名:代用血漿・体外循環希釈剤「ヘスパンダー(R)」及び「サリンヘス(R)」
売上高:約8億円(海外含む、2006年3月期)
3.譲渡先の概要
<Fresenius Kabi Japan(フレゼニウスカービジャパン株式会社)>
設立年月:2007年3月26日
主な事業内容:医薬品、医薬部外品及び化粧品の輸出入、製造及び販売等
所在地:東京都大田区山王2-1-2
代表者:代表取締役 吉田孝信
4.日程
販売移管日:2007年6月29日(予定)
(参 考)
<杏林製薬株式会社>
設立年月:1940年12月
所在地:東京都千代田区神田駿河台2-5
代表者:代表取締役社長 荻原郁夫
資本金:43億17百万円
売上高:673億57百万円(2006年3月期)
従業員数1,502名(2006年3月末)
<Fresenius Kabi AGグループ>
本社:ドイツ国(バドホンブルグ市)
従業員数:15,591名(2006年)
売上高:18.9億ユーロ(2006年)
主要製品:輸液領域、麻酔領域、栄養剤等