リニアテクノロジー、低コストの36V電流センス・アンプを販売
リニアテクノロジー、新製品「LT6106」を販売開始
SOT-23パッケージで高精度を達成する低コスト36V電流センス・アンプ
2007年5月9日 - リニアテクノロジーは、最大36Vの同相電圧で小さい差動信号を分解できる低コストのハイサイド電流センス・アンプ「LT6106」の販売を開始しました。LT6106は量産中で、1,000個時の参考単価は103円(税込み)からで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。
入力オフセット電圧がわずか250μV(最大)、フルスケール差動入力が500mVのLT6106は、2000:1のダイナミックレンジを実現します。わずか40μAの入力バイアス電流が保証されているので、誤差の原因となるようなバイアス電流は本質的に存在しません。フォールト状態に対処するため、LT6106は最大44Vの同相電圧に対する耐性を備え、信号の変化に3.5μsec以内で応答できます。動作温度範囲が-40℃~125℃なので、パワーマネージメント、モーション制御、バッテリ充電などの産業用アプリケーションや車載アプリケーションに適しています。
LT6106は汎用性が高く、使いやすいデバイスです。2本の外付け抵抗でアンプの利得を設定し、利得の精度とドリフト、消費電力、応答時間、入出力インピーダンスを制御します。LT6106のSOT-23パッケージはリニアテクノロジーのLTC6101およびLTC6101HVとピン互換なので、設計者は入力が最大36V、60Vまたは100Vになるように電流センスアンプを置換できます。
リニアテクノロジーのデザインマネージャMike Kultgenは、「LT6106の性能と低コストにより、産業用アプリケーションや車載アプリケーションにおける電流センスの使用範囲を広げることができます」と述べています。
LT6106の特長
・2本の抵抗で利得を設定可能
・低いオフセット電圧:250?V(最大)
・出力電流:1mAを保証
・電源範囲: 2.7V~36V、絶対最大定格44V
・低い入力バイアス電流:40nA(最大)
・PSRR:106dB(最小)
・低消費電流:65μA、VS=12V
・高さの低い(1mm)SOT-23パッケージ
・動作温度範囲:-40℃~125℃
注: VSのSは下付
以上