さくらインターネット、オフィスのIT環境をデータセンターへアウトソースできるサービスを提供
オフィスのIT環境をデータセンターへアウトソースする
「ビジネスホスティング」リリースのお知らせ
さくらインターネット株式会社(大阪市中央区、代表取締役社長:笹田亮Tel:03-5339-9651)は、ファイルサーバ、グループウェア、デスクトップ環境など、社員がオフィスで利用するIT環境そのものをまるごとデータセンターにアウトソースできる新サービス「ビジネスホスティング」をリリースします。
● サービス概要
当サービスは、セキュリティを強化したファイルサーバ、スケジュール管理や電子メールなどのグループウェア、リモートからログインして利用するデスクトップ環境の3種類の機能を提供するものです。これにより、社員が個人に配布されたクライアントPC上で行っていた業務をデータセンターに設置されたサーバ上で行うようになり、かつデータは高信頼性のストレージに保存されるため、情報の紛失・破損・漏洩などのリスクを減らすことが可能になります。なお、サービス提供開始は2007年7月を予定しています。
● 趣意
ここ近年、企業の不祥事や災害の発生を受け、各種法令・ガイドラインが相次いで整備されています。特に2005年施行の個人情報保護法や2008年施行予定の金融商品取引法(日本版SOX法)により企業を取り巻く環境は大きく変わりつつあります。最近では、インターネットやネットワーク技術の普及により、これまでにはなかった企業の存続に関わるリスクが高まっています。特にPCの不正使用等より情報漏洩が一度起こると企業に経済的な損害に加えるばかりでなく、社会的信用の失墜をもたらします。また、災害時に発生する企業リスクを回避する「事業継続対策」は企業の事業活動そのものを左右する課題となっております。こうした課題への対応は企業のあり方として社会的に問われはじめています。
今回、さくらインターネットでは、こうした課題解決のための新しい形として、社員個人が業務上で利用するデータまでをデータセンターに集め、インターネットを介して操作するサービスをリリースします。このサービスでは、ファイルサーバ上のデータへの権限設定を社員ごとに細かく定めることができます。また、従来個人PC のデスクトップ上で行われている作業をサーバ上のデスクトップスペースに移すことができるため、個人の不注意による情報漏洩を防ぐことができるとともに、災害発生時のデータ破損・紛失を防ぐことが可能になります。
● サービス詳細
ビジネスホスティングでは、3種類の機能をご提供いたします。必要なライセンスを必要な数だけ購入して、ビジネスツールとしてご利用いただくことができます。
1) 高度なセキュリティ機能を持つファイルサーバ
個人情報などの機密ファイルの取り扱いを監視・制御するために、チアル・アンド・アソシエイツ社のソフトウェア「セキュア・ファイラー」を用いて、安全なファイル管理ソリューションをご提供いたします。高度な暗号化技術やアプリケーション制御機能を用いて、機密データを確実にサーバで管理する安全な仕組みを実現しています。
2) 快適に情報共有を実現するグループウェア
スケジュール管理や電子メールなど社内の情報資産を、Microsoft(R) Exchange Server 2003を用いて、セキュアで快適な情報環境をご提供いたします。外出先や自宅から、PCだけではなく携帯電話やPDAといったWindows(R) 対応のモバイル端末を通じて、どこからでも快適に電子メール閲覧と情報共有が可能です。
3) 全てのデータの一元管理を可能にするリモートデスクトップ
ファイルや電子メールのみならず、デスクトップ環境全てをデータセンターにアウトソースすることで、より高いレベルの一元管理環境をご提供いたします。社員のデスクトップをデータセンターにあるMicrosoft(R) Windows Sever(R) 2003 R2 のターミナルサービスの環境に格納し、リモートデスクトップクライアントを使用することで、どこからでも場所を選ばずにいつもの業務環境にアクセスすることが可能です。また、全てのデータはデータセンターに格納されているため、PC故障によるデータ消失や、PC盗難によるデータ漏洩を防ぐ事が可能です。
※ Windows は米国Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標です。
● エンドースメント
* 関連資料 参照