デンソー、「愛三工業」株式の公開買付けを開始
愛三工業株式会社株式に対する公開買付けの開始に関するお知らせ
当社は、平成19年5月11日開催の取締役会において、愛三工業株式会社(以下、「対象者」といいます。)の普通株式を公開買付けにより取得することを決議いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。
記
1.買付け等の目的
当社は、自動車部品の総合メーカーとして、世界30以上の国と地域で事業を展開し、10万人以上の社員が、営業・設計・生産など、あらゆる部門で現地の自動車メーカーや部品メーカーと一体となり、製品づくりを行っております。
燃料噴射制御分野においては、世界各国の排ガス規制、燃費規制を踏まえ、システムからコンポーネントまで幅広い製品群で、グローバルな顧客のニーズに応え、事業成長を図っております。
対象者は、長年にわたり培ってきた流体制御技術をベースに、自動車用の燃料噴射制御製品、排出ガス制御製品、エンジンバルブなどエンジン制御に関する機能部品の専門メーカーとして、主要顧客であるトヨタ自動車をはじめ、国内外の自動車メーカーより高く評価されており、当社としても従来の協業関係を通じて、対象者の技術開発力に高い信頼をおいております。
当社と対象者は、同じ製品群を扱う自動車部品メーカーとして、燃料噴射制御製品における世界トップメーカーの地位を、確立、発展させるべく、平成12年からスロットルボディでの協業(共同開発、生産の相互補完)を始め、その後インジェクタ、フューエルポンプへと協業製品の拡大を行って参りました。
しかし、自動車部品業界におきましては、大きな成長が予想されるBRICs諸国を含めた更なるグローバル化の進展や、世界各地で強化される燃費、排ガス規制への対応等、ますます競争が激しさを増すものと思われます。
この様な環境認識のもと、両社はこれまでの個別の契約(共同開発、生産の相互補完)での協業のみならず、燃料噴射制御システムの製品構想段階から開発及び生産におけるより緊密な連携が不可欠であります。
本公開買付けは、当社と対象者が対等な立場で上記のような製品開発構想、開発及び生産における連携を促進することを目的とするものであります。かかる目的のため、当社が対象者株式550万株の取得を目指し本公開買付けを実施し、対象者も平成19年内を目処に市場から15億円を限度に当社株式を取得する予定であり、このように相互に株式を取得することによって、両社の一層の関係強化を進めることを目指しております。また、これにより、両社の強みを活かした更なる競争力の強化、グローバルかつ効率的な生産・供給体制の構築、及び次世代製品開発のためのリソーセスの確保など、相互のシナジー効果を高め、両社の企業価値の向上に寄与するものと考えております。
なお、後記2の「(6)買付け等による株券等所有割合の異動」に記載のとおり、本公開買付けによる「買付け等後における株券等所有割合」は9.95%ですが、当社の特別関係者であるトヨタ自動車株式会社他3名の対象者に対する株券等所有割合32.92%を当社の買付け等の後における株券等の株券等所有割合に加算する結果、法第27条の2第1項第2号・同項第1号により、当社による対象者株券に対する本買付けについては公開買付けによらなければならないとされています。
対象者は、平成19年5月11日開催の同社取締役会にて、本公開買付けに賛同する旨の決議を行っております。
また、株式会社豊田自動織機(以下、「豊田自動織機」といいます。)は、当社からの要請を受け、平成19年5月11日開催の同社取締役会にて、本公開買付けに対し、同社が保有する対象者の普通株式550万株(買付予定数の100%)を応募する旨の決議を行っております。
なお、今回取得した株式については、当面保有を継続する予定であり、また、現時点において更なる株式取得については予定しておりません。当社は対象者の株主としての立場と事業上のパートナーとしての立場を総合的に勘案して、議決権を行使する予定です。
※以下詳細は添付資料を参照
以 上
この文書は、本公開買付けに関して一般に公表するための記者発表文であり、本公開買付けの申込み又は売付けの申込みの勧誘を目的として作成されたものではありません。売付けの申込みをされる際は、必ず当社が作成する公開買付説明書をご覧いただいたうえで、株主様ご自身の判断でなされるようお願い致します。