三菱電機、超高速切断加工を実現した炭酸ガス二次元レーザ加工機「NXシリーズ」を発売
新型6kW発振器を搭載した世界最高レベルの高出力機
三菱炭酸ガス二次元レーザ加工機「NXシリーズ」6kW機発売のお知らせ
三菱電機株式会社(執行役社長:下村 節宏)は、レーザ加工機「MEL LASER」において、リニアモータ駆動による超高速切断加工を実現した炭酸ガス二次元レーザ加工機「NXシリーズ」の新製品として、6kW炭酸ガスレーザ発振器を搭載した世界最高レベルの高出力機「ML3015NX-60CF-R」を6月28日から発売します。
本製品は「三菱電機産業メカトロニクスプライベートショウ(5月24日~26日 於:名古屋製作所)」で展示します。
<発売の概要>
・形名
ML3015NX-60CF-R
・主な仕様
XY軸移動:光走査方式
Z軸移動:リニアモーター駆動
定格レーザー出力:6kW
ストローク:3200×1600×150mm
・価格(税抜)
15,200万円
・受注開始
6月28日
・生産台数
月産5台
※出荷は2007年8月からとなります。
<発売の狙い>
製造現場においては、消費者ニーズの多様化と製品サイクルの短縮化がますます進み、二次元レーザ加工機には、さらなる高速化と多品種連続加工の要望が強く寄せられています。
当社は、本年1月に加工時間の短縮や加工性能・操作性を大幅に向上させた炭酸ガス二次元レーザ加工機(4kW発振器搭載)を発売しましたが、今回6kWレーザ発振器「ML60CF-R」の搭載により、さらに加工性能を向上させた世界最高レベルの高出力機を発売します。
<新製品の特長>
1.新型炭酸ガスレーザ発振器「ML60CF-R」の搭載により、加工性能を向上
1) 切断加工速度の向上
高速加工に必要な高出力と高品質加工に必要な高ビーム品質を両立させた、新型炭酸ガスレーザ発振器「ML60CF-R」の搭載により、軟鋼、ステンレス、アルミなど幅広い材料において加工速度を向上しました。特にステンレス(SUS304 板厚1mm)においては、従来比1.5倍(※1)となる毎分30mの世界最高速切断(※2)を実現しました。
2) 切断加工板厚の向上
最大出力6kWの高出力と三軸直交型発振器で得られる高ビーム品質により、切断可能板厚が軟鋼で25mm、アルミニウムで15mm、ステンレスで25mmと、大幅に切断能力が向上しました。
3) 切断面品質の向上
新型炭酸ガスレーザ発振器は新制御方式電源の搭載によるパルス発振波形の改善でレーザ光のビームモードが安定化し、切断面粗さRz15μmを実現しました。機械加工の普通仕上げの表面粗さ(Rz25μm)よりも滑らかで、従来必要だった仕上げ加工をなくすことができます。
※1:当社製「NXシリーズ」4kW機「ML3015NX-40CF」との比較において
※2:2007年5月21日現在
2.ランニングコストを大幅削減
高出力の6kW発振器と、材料の反りや変形に高速で追随するZ軸リニアモーター駆動により高速切断するので加工ガスの消費量が少なくてすみ、加工ガスの切替時間も短縮しました。特にステンレス(SUS304 板厚12mm無酸化切断時)においては、レーザーガス・窒素ガス・電力の消費量が従来の約40%(※1)ですみ、ランニングコストが大幅に削減できます。
<お客様からのお問い合わせ先/資料請求先>
三菱電機株式会社 産業メカトロニクス事業部 メカトロ事業推進部
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