住友金属、5月契約分から国内向け継目無ステンレス鋼管の価格を値上げ
国内向け継目無ステンレス鋼管の値上げについて
当社は、このたび、国内のすべてのお客様向け継目無ステンレス鋼管について、その主原料のひとつであるニッケル価格の大幅な高騰を受けて、下記の通り、値上げの交渉を開始いたしました。
記
1.値上げの内容
(1)対 象
国内のすべてのお客様(店売り、紐付き)向け、ニッケル系継目無ステンレス鋼管
(2)値上げ時期
2007年5月契約分以降
(3)値上げ幅
10%の値上げ。値上げ価格のレベルは2-4月のニッケル価格(LME平均US$20.83/lb)に対応しています。
尚、6月契約分以降についても、足下のニッケル高騰状況(4月LME平均US$22.80/lb)が継続するようであれば、さらに10%以上の値上げをお願いする事になります。
2.値上げの背景
(1)昨年春以降の大幅なニッケル価格高騰を受け、当社は昨年6月契約分以降、逐次、コストアップ分の値上げをさせていただきました。しかし、足下のニッケル価格はさらに高騰してUS$23/lb以上で推移しています。このままでは、継目無ステンレス鋼管の収益悪化が避けられない状況であり、速やかにコストアップ分を価格に転嫁させていただくことが必要となっています。
(2)輸出価格について、既に同様の大幅値上げをさせていただいており、国内についても、旺盛な需要が継続しております。
(3)当社の継目無ステンレス鋼管は、主に尼崎の特殊管事業所にて製造していますが、主要な需要分野であるエネルギー関連製品の需要(発電用、石油精製・石油化学用、油井用)は世界的に引き続き増加しており、高水準の操業状況は長期的に継続するものと考えています。
<参考>ニッケル平均価格推移
添付資料をご参照ください。