帝人デュポンフィルム、茨城事業所での廃棄物全量再資源化でゼロエミッション達成
帝人デュポンフィルム(株)が全ての事業所でゼロエミッションを達成
帝人グループとデュポングループとの合弁で、国内を中心にポリエステルフィルムの製造販売を展開している帝人デュポンフィルム株式会社(本社:東京都千代田区、社長:酒井 和幸)は、このたび茨城事業所(茨城県行方市)において廃棄物をほぼ全量再資源化または有効活用できるようになり、ゼロエミッション(*1)を達成しました。
これにより、既に2003年より継続している岐阜事業所(岐阜県安八郡、「開発センター」を含む)、2004年より継続している宇都宮事業所(栃木県宇都宮市)と合わせ、全ての事業所でゼロエミッションを達成したことになります。
帝人デュポンフィルムでは、今後も事業活動における廃棄物の発生抑制に努め、発生した産業廃棄物については、地球温暖化につながる単純焼却処理や資源の浪費となる埋立処理などから、リサイクルをはじめとする有効活用への転換を進めていきます。
詳細は下記のとおりです。
*1:「ゼロエミッション」【帝人グループの基準】
事業所あるいは工場ごとに、廃棄物の総発生量に対する非有効活用廃棄物(単純焼却並びに埋立処理される廃棄物)の排出量を安定的に1%以内にすることを以って達成したものとします。
記
1.背 景
(1)帝人グループでは、2006年度からの中期計画において、2011年度末までに非有効活用廃棄物の排出量を2005年度対比50%削減するという目標を掲げて取り組んでおり、グループ全体でのゼロエミッション達成に向けて活動を推進しています。
(2)一方、ポリエステルフィルムを生産する帝人デュポンフィルムの各事業所では、発生する廃棄物の種類や性状が多岐にわたっており、廃棄物の有効活用が大きな課題となっていました。
(3)こうした中、帝人デュポンフィルムでは、2003年より各事業所で廃棄物発生量の抑制、産業廃棄物の削減、リサイクルの推進などの取り組みを強化し、ゼロエミッション推進を宣言して活動を展開してきました。
2.活動の内容
帝人デュポンフィルムの3つの事業所は、ゼロエミッションの達成に向けて、次のような活動に取り組みました。
(1)分別の徹底による有価売却の推進
従来、混合ゴミとして単純焼却や埋立処理されていた廃棄物を徹底的に分別して回収することにより、ドラム缶やフィルム屑、包装材、金属類などを有価で売却することが可能になりました。
(2)処理委託による再資源化
廃棄物として発生したものについては、再資源化が可能な処理事業者を開拓し、最適な形で処理を委託することにしました。たとえば、生産に際して発生するポリマーが付着したフィルターなどは、セメント会社に処理・再資源化を委託しています。
(3)イントラネットによる活動推進
活動推進に伴い、各事業所のイントラネット上に専用のホームページを開設し、事業所内啓蒙や情報交換などの有効なツールとして活用しました。
3.活動の成果
(1)帝人デュポンフィルムは、3つの事業所全てにおいて、廃棄物の総発生量に対する非有効活用廃棄物の排出量の割合が安定的に1%以内となり、ゼロエミッションを達成しました。
【各事業所の2006年実績】
※添付資料を参照
(2)今次達成したゼロエミッションを、今後も確実に実行していくため、毎月の関連データを継続的にモニタリングし、引き続き廃棄物発生量や非有効活用廃棄物の排出量のさらなる削減を推進していきます。
以 上
【参考】 帝人デュポンフィルム株式会社 概要
1.本社所在地: 東京都千代田区内幸町2-1-1 飯野ビル
2.代表者: 代表取締役社長 酒井 和幸
3.事業開始: 2000年1月1日
4.資本金: 100.1億円【帝人フィルム(株) 50.1%、デュポン(株) 49.9%】
※帝人フィルム(株)は帝人(株)の100%子会社
5.従業員数: 約700名
6.事業内容: ポリエステルフィルムの製造販売