第一三共、血圧降下剤「AZOR」の米国における第三相臨床試験の結果を発表
アムロジピンおよびオルメサルタン併用試験の学会発表内容について
(血圧降下剤CS-8663登録用臨床試験結果)
この度、米国シカゴにて開催された第22回米国高血圧学会(American Society of Hypertension)で、血圧降下剤「AZOR(TM)※」(アムロジピンとオルメサルタンの配合剤)の米国における第三相臨床試験の結果として、高血圧患者における拡張期及び収縮期血圧に顕著な降圧効果が認められたことが発表されましたので、お知らせいたします。
■試験デザイン概要
第三相臨床試験は、座位拡張期血圧が95mmHg以上120mmHg以下の軽症から重症の高血圧患者1940名を対象とした、8週間投与のプラセボを対照とした無作為二重盲験試験です。
本試験の目的は、アムロジピン5、10mgとオルメサルタン10、20、40mgの併用を、それぞれの単剤治療と比較した場合の有用性を検証することです。
主エンドポイントおよび副次エンドポイントの1つは、それぞれ8週時点での座位拡張期血圧および座位収縮期血圧の、ベースラインからの平均変化です。
■試験結果概要
アムロジピン10mg/日とオルメサルタン40mg/日の組み合わせは、収縮期血圧と拡張期血圧をそれぞれ平均で30.1mmHg、19.0mmHg低下させました(プラセボ-4.8/-3.1mmHg)。この結果をアムロジピン10mg単独投与(収縮期血圧-19.7mmHg、拡張期血圧-12.7mmHg)と比較すると、特に収縮期血圧は更に53%も低下させました。また、アムロジピン10mg/日とオルメサルタンの併用は、いずれの群もアムロジピン10mg/日単独投与群に比べ、浮腫の発現率が低下しました。
以 上
※CS-8663は現在米国食品医薬品局(FDA)にて、商標「AZOR」を含めて審査中です。