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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

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2024'11.26.Tue
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2007'05.28.Mon

日本IBM、次世代プロセッサー搭載のミッドレンジ・クラスのUNIXサーバーを発表

世界最速かつ省電力な次世代プロセッサー搭載のUNIXサーバー

- 主要ベンチマークテストにおいて単一サーバーでは初の“四冠”を達成 -


 日本IBM(社長:大歳卓麻、NYSE:IBM)は本日、世界最高速4.7GHzの動作周波数を発揮する次世代プロセッサー「POWER6(TM)」を初めて搭載したミッドレンジ・クラスのUNIX(R) サーバー新製品「IBM(R) System p(TM) モデル570」を発表しました。価格は12,280,380円(税込、最小構成価格)から、出荷開始日は6月8日の予定です。

 「POWER6」は、極薄SOI(Silicon On Insulator)などIBM独自の先進デバイス技術を採用した、65ナノメートルのプロセスルールによる次世代プロセッサーです。4.7GHzの高速動作周波数を可能にすることにより処理速度が飛躍的に向上し、前世代のPOWER5(TM)に比べコアあたりで約2倍の性能向上を達成しました。一方でサーバーの動作や冷却に必要な電力消費量はPOWER5と同等に抑えられています。

 これらの実現のために、IBMはPOWER6へ下記の技術を採用しました。

・プロセッサー内命令処理において、パイプライン・ステージ数を保ったまま各ステージの高速化を図り、実行時間の半減ならびにエネルギー消費低減を実現。
・プロセッサー内で、タイミング上クリティカルな回路だけに高い電圧を供給することによって、それ以外の部分での電力消費量を大幅に削減。
・プロセッサーの電圧ならびに周波数のスケーリングにより、最高50%まで電力消費を低減、これに伴うパフォーマンスへの影響も最小限に抑えることが可能。
・新しいチップ設計手法により、POWER6は低い供給電力で稼動させることができるため、高いパフォーマンスが要求される対称型マルチプロセッサ(Symmetric Multiple Processor:SMP)構成のみならず、同じチップを低電力のブレードにも搭載することが可能。
・構成によりチップのバンド幅の選択ができ、プロセッサーのパフォーマンスの最
大化、もしくは費用の最小化の選択が可能。

 また、プロセッサー自らが消費電力を節約し、サーバーで発生する熱を低減させる技術を実装しました。実行作業がない時は自動的にプロセッサー・クロックの電源を切り、実行命令が与えられた時点で電源を入れます。また、メモリーがフルに使われていない場合にも同様に省電力を可能にしています。

 加えて、プロセッサーで初めて、POWER6のコアに10進数浮動小数点(Decimal Floating Point、以下:DFP)演算ユニットを実装しました。これにより、商用計算の半数以上を占めるDFP演算の処理速度を飛躍的に向上させ、従来のソフトウェアによる10進数計算に比べて40倍から560倍の性能向上を可能にしました(*1)。この機能の強化は、金融計算、秒単位の通信料計算、会計業務など今後も応用分野が大きく拡がる金額計算に対応します。

 「IBM System p モデル570」は、POWER6を初めて搭載した、世界最速のパフォーマンスと省電力を同時に実現するミッドレンジ・クラスのUNIXサーバーです。3.5GHzから最大4.7GHzのパフォーマンスを発揮するPOWER6プロセッサーを搭載しており、単一サーバーで初めて同時に4つの主要なベンチマークテストで首位を獲得しました(*2)。その他、計25のベンチマークテストで首位を獲得しています(*3)。またコアあたりのスループットは他社同等機の約3倍、Java (R)仮想マシンでは他社の約6倍の性能を発揮します(*4)。

 さらに、System p モデル570は、POWER6アーキテクチャーをもとに開発された「ライブ・パーティション・モビリティ(Live Partition Mobility)」を実装します(*5)。これは、サーバー上の論理区画を、システムを停止せずに物理的にサーバー間で移動、稼動を継続させることができる機能です。物理的に異なるサーバー・グループ全体をひとつの大きなシステムとみなすことができ、従来以上に幅広い規模でシステム資源活用を最適化できます。

 System p モデル570は、従来のUNIXサーバーの主な用途である技術計算や大規模データベース処理はもちろん、リッチメディア・コンテンツやWeb2.0など新しいタイプのワークロードへの対応が可能なサーバーです。また、POWER6の持つ省電力や、今回強化されたSystem p独自の仮想化機能により、システム効率やアプリケーションの可用性が向上し、TCOの削減に貢献するほか、サーバー統合にも威力を発揮します。

 本日発表の「IBM System p モデル570」の詳細は下記のとおりです。
 
プロセッサー:3.5/4.2/4.7GHz デュアルコアPOWER6プロセッサー(2-16コア)
対応OS:AIX (R) 5.2以降、SUSE Linux (R) Enterprise 10 SP1 for POWER(SUSE10 SP1)以降、Red Hat Enterprise Linux 4 Update(RHEL 4.5)以降(*6)に対応
最小構成価格:12,280,380円(税込)
出荷開始予定日:2007年6月8日
* 購入後ハードウェア1年保証+2年保守標準提供の製品です。
* 有害物質の使用を禁止した欧州環境規制(RoHS)に対応しています。

 なお、本製品は日本IBMならびにIBMビジネス・パートナー経由で販売します。

(注)
*1:IBM実測値によるものです。この値は実行アプリケーションやシステム環境により異なります。

*2:コアあたりのパフォーマンスによる比較。
 対象となる4つのベンチマーク値は、下記1)~4)を参照ください。
1)TPC-C(トランザクション処理能力のベンチマーク値)
 1,616,162 tpmC, $3.54 on a 16-core(8 processor chips, 32 threads) 4.7 GHz POWER6 IBM System p570 (configuration planned to be available 11/21/07)running DB2 9 on AIX 5L V5.3 is best in class 16-core system
2)SPECint2006(整数演算性能のベンチマーク値)
 IBM System p570 1-core(4.7 GHz, 1 chip, 2 cores/chip, 1 thread/core)SPECint2006 result of 21.6
3)SPECfp2006(浮動小数点演算性能のベンチマーク値)
 IBM System p570 1-core(4.7 GHz, 1 chip, 2 cores/chip,1 thread/core)SPECfp2006 result of 22.3
4)SPECjbb2005(Javaビジネスアプリケーション処理のスループット値)
691,975 bops(86,497 bops/JVM) on a 16-core (8 chips, 32 threads) 4.7 GHz POWER6 IBM System p570 running AIX 5L V5.3 is best in class 16-core system

*3:対象となる他社ベンチマーク値は下記を参照ください。
1)TPC-C(トランザクション能力のベンチマーク値)
 IBM TPC-C result of 1,616,162 tpmC, $3.54 on a 16-core (8 processor chips,32 threads) 4.7 GHz POWER6 IBM System p570 (configuration planned to be available 11/21/07) running DB2 9 on AIX 5L V5.3 HP TPC-C result of 4,092,799 tpmC, $2.93/tpmC on a 128-core (64 chips, 256 threads) 1.6 GHz Intel(R) Itanium(R) 2 Integrity Superdome (configuration available 8/23/07)
2)SPECjbb2005(Javaビジネスアプリケーション実行速度の定量測定ベンチマークテスト)
 System p 570 (16-core, 8 chips, 2 chips per core, 4.7 GHz) SPECjbb2005 691,975 bops, 86497 bops/JVM Sun Fire v890 (16-core, 8 chips, 2 chips per core) 1.5 GHz, SPECjbb2005 117,986 bops, 29,497 bops/JVM.

 なお(*2)ならびに(*3)のIBM SPECのベンチマーク結果は2007年5月21日にSPECに提出されたものに基づきます。他社のベンチマーク結果は2007年5月18日付けのものです。
参照先: http://www.tpc.org/http://www.spec.org/

*4:ベンチマーク結果については下記サイトを参照ください。
 http://www.ibm.com/systems/p/benchmarks.

*5:「ライブ・パーティション・モビリティ」は2007年第四四半期以降に正式出荷予定です。なおこれはあくまで現時点での予定であり、将来の対応を保証するものではありません。

*6:Red Hat Enterprise Linux 4.5以降へは、2007年第三四半期以降に対応予定です。なおこれはあくまで現時点での予定であり、将来の対応を保証するものではありません。


以上

 IBM、AIX、POWER5、POWER6、System pは、IBM Corporationの商標。
 UNIXはThe Open Groupの米国およびその他の国における登録商標。
 JavaおよびすべてのJava関連の商標およびロゴは Sun Microsystems, Inc.の米国およびその他の国における商標。
 Linuxは、Linus Torvaldsの米国およびその他の国における商標。
 その他の社名、製品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。


<関連サイト>
 IBM System pトップページ: http://www.ibm.com/systems/jp/p/


<ホームページ>
 日本IBMトップページ: http://www.ibm.com/jp/
 プレスリリース: http://www.ibm.com/press/jp/

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