レッドハット、新ミドルウェア製品群「JBossエンタープライズ・ミドルウェア」を発表
レッドハット、企業の基幹システムに対応する新ミドルウェア製品群
「JBoss Enterprise Middleware」を発表
~企業システムにおける本格的なオープンソース・ソフトウェア活用を加速~
~日本ユニシスおよび野村総合研究所と新たにパートナー契約を締結~
レッドハット株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:藤田祐治、以下レッドハット)は、企業システムでのオープンソース・ソフトウェア(OSS)活用を加速するため、OSSベースの新ミドルウェア製品群「JBoss Enterprise Middleware(JBossエンタープライズ・ミドルウェア)」を発表します。本製品群は、企業の基幹システム構築に対応するJ2EEおよびJava EE 5完全準拠のアプリケーションサーバを中心とした基盤ソフトウェア製品3種類と実際の業務に即したシステム開発を支援する開発フレームワーク製品4種類で構成され、レッドハットより企業利用に必要なテクニカルサポートおよび日本語マニュアルなどのドキュメントが提供されます。本年6月中旬より順次出荷開始する予定です。価格体系は、テクニカルサポート、製品アップグレード、修正プログラムの提供を含む年額のサブスクリプション形式で、製品サブスクリプションと開発者向けサブスクリプションの2種類用意されます。(各製品のサブスクリプション価格および出荷開始予定時期は添付資料参照)
また本発表に先立ち、日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:籾井勝人)および株式会社野村総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:藤沼彰久)と「JBoss Enterprise Middleware」の販売パートナーとして「Advanced Business Partner(アドバンスト・ビジネス・パートナー)」契約を締結しました。本契約に基づき、日本ユニシスおよび野村総合研究所は各々のSI案件で本製品群を販売し、レッドハットが保守をはじめとするサポートサービスを提供します。なお、NEC、サイオステクノロジー株式会社、日本ヒューレット・パッカード株式会社においても、引き続きJBoss製品のサポートサービスが提供されます。
米国Red Hat, Inc.では2006年6月にJBoss社を買収し、オープンソース・ミドルウェア事業に本格的に参入しました。今回の発表は、これまでオープンソース・コミュニティを中心に提供されていたJBoss製品群をレッドハットがあらたに体系化すると同時に国内でのサポート体制を確立することで、OSSベースの企業システム構築を本格的に推進するものです。「JBoss Enterprise Middleware」の製品は、JBossの開発者コミュニティであるJBoss.orgで実装された製品から品質や性能の安定したものをレッドハットが選別し、企業で利用するレベルに最適化するための品質改善とパフォーマンスチューニングを施した上で提供されます。企業の基幹システムにも対応可能なLinux OSであるRed Hat Enterprise Linuxをはじめ他の主要OSと今回発表するミドルウェア製品群「JBoss Enterprise Middleware」の組み合わせにより、大規模でミッションクリティカルな企業システムにおいてもOSSを活用して運用コストを安く押さえた上で信頼性の高いシステムの構築が可能になります。
本日発表する新製品は、基盤ソフトウェア製品として(1)J2EE/Java EE5完全準拠のアプリケーションサーバ製品「JBoss Enterprise Application Platform」、(2)企業ポータル構築のための開発基盤を提供する「JBoss Enterprise Application Platform for Portal」、(3)SOA(サービス指向アーキテクチャ)ベースのシステム構築を実現するサービス統合基盤「JBoss Enterprise SOA Platform」、フレームワーク製品として(1)密接なデータベース連携を可能にする「JBoss Hibernate」、(2)業務プロセスに基づいたシステム構築のための「JBoss jBPM」、(3)業務ルールの定義と管理をシステム化する「JBoss Rules」、(4)ソフトウェア・コンポーネントの連携を容易にする「JBoss Seam」となります。基盤ソフトウェア製品はRed Hat Enterprise Linux以外のOS上でも稼動し、開発フレームワーク製品はJBoss以外のアプリケーションサーバ製品上でも稼動します。これらの製品はすべて、その実行モジュールだけでなく、製品のソースコードも含めて提供されます。(各製品の概要および対応プラットフォームは添付資料参照)
企業の情報システムがより大規模で複雑化している一方、SOAに代表されるように様々なハードウェア、OS、アプリケーションソフトを自由に組み合わせてシステムを構築し、投資対効果の最大化を目標とするのが近年の企業システムの特徴です。そのため、ハードウェアやOSの違いを吸収し、アプリケーションやデータベースとの最適な連携を行うミドルウェアの役割は益々重要となってきています。「JBoss Enterprise Middleware」では、ミドルウェアの役割として最も重要となる「アプリケーションサーバ」、「ポータル」、「SOA」の各機能を実現する基盤ソフトウェア製品と、業務主導でサービス指向のシステム開発を可能にする開発フレームワーク製品を提供します。
なおレッドハットでは国内での「JBoss Enterprise Middleware」提供開始にあたり、本年3月に日本法人内に発足したJBoss担当チームを10名体制に増強しました。また、国内でのサポート体制強化の一環として、システム導入や運用に関わる問い合わせ、修正プログラムの提供などのテクニカルサポートを24時間体制で受け付けるサポートサイト「Customer Support Portal(カスタマー・サポート・ポータル」を本年6月中旬に開設します。お客様および販売パートナーに対する支援体制の充実を図ることで、JBoss関連製品の企業利用を推進していきます。
本日発表した製品については、レッドハットのWebサイト( http://www.jp.redhat.com/jboss/ )でもご参照いただけます。
●レッドハット株式会社について
レッドハット株式会社は、米国ノース・カロライナ州ラーレーに本社をおく、エンタープライズLinuxの世界的なディストリビューション Red Hat,Inc.の日本法人です。オープンソースを基盤として、組込み系からエンタープライズサーバまで対応する普遍的なプラットフォームとサービスを提供しています。
*LINUXはLinus Torvaldsの商標です。
*RED HATとJBOSSは米国Red Hat, Inc.ならびにその子会社の登録商標です。
*その他、記載されている会社及び製品の名称は、各社の商標または登録商標です。
<お客様からのお問い合わせ先>
営業担当:sales-jp@redhat.com
TEL:03-6406-9920 FAX:03-6406-9901
(※ 添付資料は関連資料を参照してください。)