昭和電工、電子材料分野向け光硬化性材料「カレンズMOI EG」を開発
光硬化性材料「カレンズMOI(R) EG」を開発
昭和電工株式会社(社長:高橋 恭平)は、主に液晶ディスプレーや半導体等の電子材料分野に使用される光硬化性材料「カレンズ(R)」シリーズの新製品「カレンズMOI(R) EG(エムオーアイ・イージー)」を開発し、7月よりサンプル出荷を開始いたします。
当社は、「カレンズMOI(R)」や「カレンズAOI(R)(エイオーアイ)」など独自のイソシアネートモノマー(注)を既に販売しています。今般、新製品「カレンズMOI(R) EG」を加えて品揃えを拡充し、2010年には「カレンズ(R)」シリーズの売上高を現状の3倍の約20億円とする計画です。
「カレンズMOI(R) EG」は、当社のこれまでのイソシアネートモノマーと同様、樹脂等の材料に光硬化性を付与するための機能化合物です。当社は、お客様からの強いご要望にお応えするために、独自の分子設計技術を用い、次の3点の特長を持つ新製品「カレンズMOI(R) EG」の開発に成功いたしました。
(従来品「カレンズMOI(R)」と比較)
(1)"柔軟性"と"強度"という相反する性質を両立。破断強度は同等でありながら破断伸びが4.5倍
(2)ガラス、金属等への密着強度が5倍
(3)硬化性は同等を維持しつつ、硬化収縮は約6割に抑制
これらの特長により、従来の液晶ディスプレーや半導体等の電子材料分野のみならず、表面コーティング剤や粘・接着剤等、さらに幅広い分野に使用されることが期待されます。
「カレンズMOI(R) EG」に関する製法特許および関連特許は既に出願済みです。また、当社は同製品の概要を、5月30日開催予定の高分子学会において発表いたします。
(注)独自のイソシアネートモノマー:さまざまな物質と容易に反応するイソシアネート基(-N=C=O)と、重合性基とが同じ分子内に存在する当社独自のモノマー
以上
お客様お問い合わせ先:
特殊化学品部 ファインケミカルズグループ 044-329-0726
(「カレンズ(R)」シリーズホームページ: http://www.karenz.jp/ )
(※参考資料あり)