JR東海、東海道新幹線の「地震防災システム」の機能を強化
東海道新幹線「地震防災システム」の機能強化について
東海道新幹線では、沿線での揺れを直接とらえ、決められた範囲で自動的に送電を停止する「沿線地震計」と、沿線から離れた箇所にある「テラス検知点」で地震動のP波(初期微動)を検知して早期に警報を発し、必要な範囲で自動的に送電を停止する「東海道新幹線早期地震警報システム(通称:テラス)」からなる「地震防災システム」を導入しています。
平成17年度より沿線地震計(25箇所)とテラス検知点(7箇所)の増設に取組んできましたが、この度、沿線地震計(25箇所すべて)とテラス検知点(7箇所のうち1箇所)の増設が完了し、設備を稼動させます。
1.今回の地震防災システム強化概要(別紙1)
(1)沿線地震計の増設[25箇所→50箇所]
沿線地震計を25箇所増設し、地震計間隔を短縮(高密度化)することで、より早期に、かつ的確に地震動を検知します。
(2)テラス検知点の増設[14箇所→15箇所](別紙2)
今回稼動する1箇所(川根検知点)は、2001年の中央防災会議にて東海地震の想定震源域とされている地域の中で、最初に大きな揺れが発生するとされている地点(想定破壊開始点)付近にあるため、先行稼動させることとします。
(3)設置費用
4.7億円
(4)稼動日時
平成19年4月1日(日)6時(始発列車)から
2.今後の地震防災システム強化計画
(1)テラス検知点の増設[15箇所→21箇所]
残りの6箇所のテラス検知点についても、設置工事を進めています。
(2)増設費用
2.2億円
(3)増設完了時期
平成19年9月(予定)
※詳細は別紙「地震防災システム」をご覧下さい。