米AMD、デスクトップPCとモバイルPCの管理を行う新ツールを発表
AMD、デスクトップPCとモバイルPCの管理を行う新ツールを発表、業界標準化と互換性確保を推進
-ハードウェアとソフトウェアのシームレスな統合と互換性のあるプラットフォームの推進を目指す-
AMD(本社:米カリフォルニア州サニーベール、会長兼CEO:ヘクター・ルイズ)は本日、業界各社独自のアーキテクチャによる制約を解放し、多様性を増し続ける今日のIT環境の管理をお客様が行いやすくするため、最近発表されたDesktop and mobile Architecture for System Hardware(「DASH」)規格の普及促進を目的とした、新しい互換性テスト用ツール、「SIMFIRE(コードネーム)」を発表しました。このAMDによる新しいツールは、新規格の採用からそれに基づいた互換性のあるソリューションをエンドユーザに提供するまでの期間を短縮するというニーズに応えたものであり、先週Distributed Management Task Force,Inc.(「DMTF(R)」)により発表された、Webサービス・ベースのデスクトップおよびモバイル・クライアント管理規格であるDASH対応ソリューションの促進を目的として、すでにベンダ各社への提供が開始されています。
AMDのBen Williams(ベン・ウィリアムズ、Commercial Strategy and Solutions部門、副社長)は次のように述べています。「AMDは管理の互換性がエンドユーザにとって大きな関心事項であることを認識しており、これにはDASHのようなオープン・スタンダードに基づく対応が最善であると考えています。この点で、エコシステムパートナとも意見を同じくしています。管理面で互換性を持つことにより、ITインフラストラクチャ全体においてシステム管理情報へのアクセス方法や、交換方法が共通化され、これはIT管理に伴うコストと複雑性という課題を解決する直接的な手段となります。
これによって柔軟性が高まり、お客様にとっての選択肢が広がると同時に、TCO(総所有コスト)が引き下げられ、企業のニーズにより効果的に対応することが可能となります。」
複数のベンダからのデスクトップやノートブック・コンピュータ間での互換性確保を促進するSIMFIREツールは、ベンダによるDASH規格に基づく管理アプリケーションやシステム実装のテストを実現することで、既存のITインフラストラクチャにおいてもハードウェア資産をシームレスに、かつ予測可能な方法で管理できるように設計されています。
この取り組みは、オープン・スタンダードに基づくアプローチを活用して、今後の世代のAMD64テクノロジにセキュリティや仮想化、管理機能を実装するというAMDの戦略をさらに拡大するものとなります。DMTFの活発なメンバーであり、DASH規格への主要な貢献企業でもあるAMDは、ITプラットフォームの管理とセキュリティの強化を支援する枠組みを通じ、パートナー各社へのオープンかつ拡張性に富んだソフトウェア・ツールの提供に取り組んでいます。
SIMFIREツールはOpen Test Managerと呼ばれるテスト用のオープンな枠組みをベースとしており、これはAMDがすでに多数のテストケースやユーティリティ、強化を提供しているOpen Web Services for Management(「WS-Management」)プロジェクトの一環となっています。
Microsoft社のLarry Orecklin氏(General Manager of System Center Marketing,Microsoft Corp.)は次のように述べています。「マイクロソフトはDMTFを強く支援しており、DASHやWS-Manのような管理規格の開発に主要な役割を果たすAMDのような企業による取り組みを喜ばしく思っています。また、テストおよび互換性ツールに対するAMDの貢献やWS-Manを同社のサーバ・レファレンス・プラットフォームに組み込むための作業を通じ、すべてのベンダがスタンダード・ベースのソリューションをより迅速に市場に出すことができるようになり、弊社のお客様はこれによるメリットを享受することができるようになります。」
今週カリフォルニア州サンディエゴで開催されるMicrosoft Management Summit(「MMS」)2007のAMDブース番号513において、AMDとパートナー各社はAMDプラットフォームでのDASHによる管理ソリューションとSIMFIREテスト・ツールの展示を行います。
AMD、マイクロソフト、Avocent、Tyan、Renesasが共同開発したシステムを通じて、AMDはOpen Platform Management Architecture(「OPMA」)サブシステムとSystem Center Operations Manager 2007上での、WS-Management経由のサーバ管理デモンストレーションを行います。AMDが主導的役割を果たしている規格、OPMAは、サーバ・プラットフォームと管理システム間の共通のシステム・インターフェイスを定めています。AMDブースではまた、自動ITサービス管理を専門とするEmbotics社により、AMD64テクノロジを搭載したシステム上の仮想環境において、システム管理の攻撃に対する耐久性強化を通じて、同社の自律型ソフトウェアがどのようにシステムのセキュリティを高めるかというデモンストレーションも行われます。
MMSではまたBroadcom社による、AMD64テクノロジ・ベースのDell OptiPlex 740デスクトップを使用した、DASHを通じた管理のデモンストレーションも行われます。
Broadcom社のGreg Young氏(Vice President and Genera Manager of Broadcom’s High-Speed Controller line of business)は次のように述べています。「BroadcomとAMDは、どちらもDMTF DASH規格の開発に大きな貢献を果たしました。DMTF DASH規格がお客様に互換性を持つ管理ツールを提供する上で鍵となる役割を果たし、柔軟性を確保すると共に総所有コスト引き下げに役立つという点で両社の意見は一致しています。また、DASH向けのSIMFIREツール開発に関するAMDの多大な貢献も喜ばしく思っています。これらのテスト用ツールを通じ、Broadcomは高品質なDASHソリューションをさらに迅速に製品化できるようになります。」
AMDはまた、IT運営およびインフラストラクチャ管理ソリューション・プロバイダであるAvocent社のDASHファームウェアも展示します。
Avocent社のDave Perry氏(Executive Vice President, Avocent Corp.)は次のように述べています。「業界スタンダードへの準拠によってお客様は互換性を持つシステム管理ソリューションを構築することができ、これはデータセンタを対象とするAvocentの拡張性に富む、標準化されたシステムの中で中心的な役割を果たします。業界をリードするAMDプラットフォーム上でAvocent社のDASHおよびWS-Managementファームウェアを実行することにより、お客様は効率を高め、コストを引き下げることができます。」
■AMDについて:
AMD(NYSE:AMD)は、コンピュータ業界、グラフィックス、家電業界向けに革新的なマイクロプロセッサ・ソリューションを提供するグローバル・プロバイダです。
AMDは、世界中のコンシューマおよびビジネス分野のお客様を支援する、徹底したお客様中心主義の理念に基づくソリューションを提供します。
それにより、オープンな技術革新の促進、選択肢の拡大、さらに業界の発展に向けて努力します。日本AMD株式会社は、AMDの日本法人です。詳細については、www.amd.com(英語)またはhttp://www.amd.co.jp(日本語)をご覧ください。
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