ラサ商事、石播から住金の和歌山製鉄所向け「水砕スラグ製造設備」を受注
水砕スラグ製造設備(ラサ・システム)受注のお知らせ
当社は、石川島播磨重工業株式会社より、住友金属工業株式会社和歌山製鉄所向け「水砕スラグ製造設備(ラサ・システム)」を受注いたしましたのでお知らせします。
記
1.受注の経緯
「水砕スラグ製造設備」は高炉の付帯設備として、必要かつ不可欠な設備であります。鉄鋼業界の好調を背景に高炉設備の新設・改修計画が検討される中で、当社は積極的に営業展開を図っておりましたが、今般、住友金属工業株式会社和歌山製鉄所向け「水砕スラグ製造設備」の設計・製作・試運転等を、石川島播磨重工業株式会社より受注いたしました。
■概要
名称 : 和歌山製鉄所新第1高炉水砕スラグ製造設備
発注者 : 住友金属工業株式会社
契約先 : 石川島播磨重工業株式会社
受注金額 : 1,000,000,000円
工程 : 平成20年7月機器納入
工事期間 : 平成20年6月~平成20年11月
工事は石川島播磨重工業株式会社が実施。
平成21年3月末高炉火入れ予定
※同社鹿島製鉄所新1高炉にも当社の「水砕スラグ製造設備」が採用され、平成16年9月より稼動しております。
2.今後の見通し
今回の受注物件の納期は来期以降となりますので、本受注による業績予想の修正はございません。
なお、来期以降の業績に与える影響については、現時点では未定です。
(ご参考)
■住友金属工業株式会社和歌山製鉄所概要
操業開始 : 1942年
面積 : 和歌山 約470万m2
海南 約90万m2
生産能力 : 年間約400万t
■「水砕スラグ製造設備」とは
「水砕スラグ製造設備(ラサ・システム)※」は、1967年に製鉄メーカーと共同で開発した当社が保有する独自の技術を用いた設備です。
製鉄所の高炉で銑鉄を製造する際に、副産物として「溶融スラグ」が発生します。(1万トンの銑鉄を生産する際に約3千トンの「溶融スラグ」(摂氏1450度)が発生します。)「溶融スラグ」に圧力水を噴射させて急速冷却・粉砕し、粒状(砂状)の「水砕スラグ」を連続的に回収・製品化するシステムが「水砕スラグ製造設備」です。
かつては廃棄物として処分されていた「溶融スラグ」が、「水砕スラグ」となることで、主にセメントやコンクリートの原材料として再利用されるようになり、「水砕スラグ製造設備」は製鉄所には不可欠の設備となっております。
このような「溶融スラグ」のリサイクリング技術を保有している企業は世界的にも限られており、当社は基本計画の作成、プラントの設計から運転技術のサポートまで一貫したサービスを提供しております。
※「水砕スラグ製造設備(ラサ・システム)」の詳細につきましては、当社ホームページをご参照願います。
URL: http://www.rasaco.co.jp/products/environment/01/index.html
■今回採用された方式について
「水砕スラグ製造設備」は、お客様のご要望に応じていくつかの方式を用意しており、今回受注の設備は、限られた敷地面積の中に建設されるため、ポンプと脱水槽を組み合わせた「ポンプ方式」が採用されました。本方式の特徴は、設備の維持管理を容易にするため、水砕スラグの脱水方法と水の循環方式に新しい方法が取り入れられたことです。
■お問い合わせ先
ラサ商事株式会社経営企画室
電話:03-3668-8232
E-Mail: soumu@rasaco.co.jp
以上