米IDT、Windows Vista対応のPCオーディオ・コーデック用ソフトを発表
IDT、Windows Vista対応のPCオーディオ・コーデック用ソフトウェアを発表
新しいドライバーがノートブックとデスクトップ・コンピュータにおけるオーディオ機能を向上
大手半導体ソリューションサプライヤのIDT(Integrated Device Technology, Inc.、本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、Nasdaq:IDTI、以下 IDT)は本日、ハイ・デフィニション・オーディオ(HDオーディオ)コーデック・ソフトウエア・ドライバーを発表した。これにより、IDTのPC オーディオ製品の顧客は、Windows(TM) Vista(TM) 上で先進的なオーディオ機能を実現できる。IDTは、高い性能をもつSigmatel社のPCオーディオ・コーデックの買収を行っている。これにより、PCのOEM、ODM企業は、高精度かつ柔軟性の高いソフトウェアにより、これまでにない高性能なオーディオを実現するとともに、迅速かつ低いリスクで市場への導入が可能となる。今日、オーディオには高い性能が求められ、またWindows Vistaへの対応という大きな転換期にあり、多くのコンピューティング・ベンダは、IDTによってVistaのコンプライアンスが容易となる一方で、これまでにないオーディオ機能を実現することができる。
現在のIDT HD オーディオ・コーデックを利用した新しいソフトウェアによって、顧客はWindows Vistaに組み込まれた機能を超える、サードパーティの拡張機能を含むオーディオ・プロセッシング・オブジェクト(APO)を提供することができるようになる。また、このソフトウェアは、ダイナミック・リソース・リアサインメントを実現する機能を提供しているため、音楽を聴きながらボイス・オーバー・IP(VoIP)を使って電話をする場合など、複数のオーディオ機能を同時に使用する場合にも、音楽やビデオ再生を中断することなく複数のオーディオの再生が可能となる。
今回のIDTのソフトウェアには、下記の主な性能がある。
・システム・ベンダーは、Vistaの単独APOモデルを拡張し、複数のAPOを同時に統合することができる。ソフトウェアには、新たなAPOバックプレーン機能が搭載されているため、音響処理用の複数のサードパーティDSPにおける拡張機能を統合できる。このような機能によりシステムの差別化が可能となり、購入時にオーディオ性能において高い付加価値を提供できる。更に、サードパーティのパッケージは、IDT環境に容易に組み込むことができる。APOの例としては、Microsoft APOとカスタムOEMモジュールといった一般的なサウンド・スペシャリスト・ブランドが含まれる。
・ソフトウェアは、複数のコントロールパネルをサポートしており、それぞれのパネルは個々のAPOをサポートしている。そして、プロ向けの高品質の音響処理機能に加えて、新たなユーザー・インターフェースをいち早く展開できる。
・複数のオーディオ・ストリームでダイナミック・リソース・リアサインメントが可能になるため、ユーザは、スピーカーを通じた音楽やビデオ・ストリームを中断することなく、ヘッドフォンを介してVoIPを利用して電話をすることができる。
・シングル・ドライバー・イメージで簡単にモディファイできるため、PCメーカは、単独の統合IDTドライバーを使用する一方で、複数の差別化されたシステムを展開することが可能になる。
IDTのPCオーディオ事業本部担当副社長兼ゼネラルマネージャーであるフィル・ブローカス(Phil Bourekas)は次のように述べている。「IDTは、システムOEMがWindows LogoProgramへの完全な対応を迅速かつ安全に実現すると同時に、重要なエンド・システム性能の実現と差別化が可能になることを約束します。業界で最も高性能のオーディオ・コーデック機器と一体となった新しいソフトウェアにより、お客様は、最新のコンピュータにおいて需要が高まりつつあるオーディオを最大限に利用することができるようになります。Vistaは、PC機器におけるオーディオ機能の重要性が大きく変わることを示しています。IDTは、オーディオの技術革新の最先端を行くとともに、お客様の期待に沿うべく、優れたオーディオ・サービス、サポート、新製品の導入を引き続き行っていきます。」
供給について
IDT Windows Vista オーディオ・コーデック・ソフトウエア・ドライバーは、現在IDTのOEM顧客にサンプルを配布している。OEMシステム用の高性能HDオーディオ・コーデックの購入時にソフトウェアのライセンスが供与される。今回のソフトウェアは、Microsoft Vistaの導入に先立ち、一般に発売される。
< IDT社の概要 > URL:http://www.idt.com/
IDTは、重要な半導体ソリューションの開発提供における世界的なリーディング・カンパニーであり、お客様の技術革新スピードの加速を支援します。通信、コンピューティング、民生といったアプリケーション分野では、性能に対する要求が絶えず進化していますが、IDTのソリューションにより、激しい変化をともなうお客様のシステム設計上の複雑な課題の解決をお手伝いいたします。
システム分野のノウハウと幅広い技術を強みに、IDTはタイミング製品やネットワーク・サーチ・エンジン、フロー・コントロール・マネジメントIC、および標準規格対応のシリアル・スイッチング製品など、必要不可欠のソリューションを提供しています。カリフォルニア州サンノゼに本社を置くIDTは、設計、製造、および販売の拠点を世界中に持っています。IDTの株式は、NASDAQ株式市場Rにおいて“IDTI”の銘柄で取引されています。
IDTに関する更に詳しい情報については、http://www.IDT.comをご覧ください。
<日本IDT株式会社 について> URL http://www.idt.co.jp/
日本IDT株式会社(所在地: 東京都千代田区三番町8番1三番町東急ビル7F、資本金: 1億円、代表取締役会長 神山 渡)は、米国IDT社が100%出資し1987年に設立されました。日本IDT株式会社は、お客様のイノベーションの加速に不可欠な半導体ソリューションの設計、開発、提供におけるワールドリーダーであるIDTの日本法人です。通信、コンピューティング、デジタル家電分野において、技術発展のために複雑化するシステム設計の問題解決を支援します。システムレベルの技術知識と、広範囲にわたるさまざまな技術を統合することで、IDTは、タイミング製品、ネットワーク・サーチ・エンジン、フロー・コントロール・マネジメントIC、また業界標準規格に準拠したシリアル・スイッチ製品を含め、必要不可欠な製品を提供していきます。
■ お問い合わせ先 ■
日本IDT株式会社 電話:03-3221-9823
IDTは商標であり、IDT社のロゴはIntegrated Device Technology, Inc.の登録商標です。その他のすべてのブランド名、製品名およびマークはそれぞれの所有者の商標または登録商標です。