日本産業機械工業会、平成18年度上半期の産業機械受注状況を発表
平成18年度上半期 産業機械受注状況
(平成18年4~9月)
平成18年度上半期の産業機械受注総額は、前年同期比100.1%の2兆9,640億円となり、4期連続で前年同期を上回った。
内需は、前年同期比100.9%の1兆6,625億円となり、5期連続で前年同期を上回った。
外需は、前年同期比99.2%の1兆3,014億円となり、4期ぶりに前年同期を下回った。
1.需要部門別受注状況
(1)内 需
1)製造業
食品、石油・石炭、鉄鋼、造船向けが減少したものの、紙・パルプ、化学、電気機械、情報通信、その他製造業向けが増加したことから、前年同期比100.5%の7,407億円となり、8期連続で前年同期を上回った。
2)非製造業
電力、運輸、その他非製造業向けが増加したことから、前年同期比120.9%の4,959億円となり、2期連続で前年同期を上回った。
3)民需計
1)と2)を加算した民需の合計は、前年同期比107.8%の12,367億円となり、5期連続で前年同期を上回った。
4)官公需
地方公務向けを始めとする全ての需要先が減少し、前年同期比79.4%の2,593億円となり、4期連続で前年同期を下回った。
5)代理店
前年同期比95.4%の1,664億円となり、3期ぶりに前年同期を下回った。
なお、内需で増加した機種は、ボイラ・原動機(119.5%)、タンク(147.7%)、圧縮機(128.7%)、送風機(111.2%)、変速機(108.5%)の5機種であり、減少した機種は、鉱山機械(93.7%)、化学機械(冷凍含)(98.9%)、プラスチック加工機械(89.7%)、ポンプ(77.3%)、運搬機械(97.8%)、金属加工機械(62.0%)、その他機械(97.5%)の7機種である(括弧の数字は前年同期比)。
(2)外 需
アジア向けの殆どの機種が増加し、また、北米向けのボイラ・原動機や化学機械、ヨーロッパ向けのボイラ・原動機が増加したものの、中東向けの化学機械(天然ガス関連設備等)が大幅に減少したことから、前年同期比99.2%の1兆3,014億円となった。
なお、外需で増加した機種は、ボイラ・原動機(144.4%)、プラスチック加工機械(103.1%)、ポンプ(138.9%)、圧縮機(169.3%)、送風機(121.4%)、運搬機械(104.2%)、変速機(100.5%)、金属加工機械(137.8%)の8機種であり、減少した機種は、鉱山機械(66.8%)、化学機械(冷凍含)(78.8%)、タンク(91.9%)、その他機械(98.6%)の4機種である(括弧の数字は前年同期比)。
2.機種別受注状況
(1)ボイラ・原動機
紙・パルプ、窯業土石、鉄鋼、電力、その他非製造業、外需の増加により、前年同期比128.3%の6,630億円となり、2期連続で前年同期を上回った。
(2)鉱山機械
建設、外需の減少により、同86.5%の175億円となり、4期ぶりに前年同期を下回った。
(3)化学機械(冷凍機械を含む)
石油・石炭、官公需、外需の減少により、同86.8%の10,917億円となり、4期ぶりに前年同期を下回った。
(4)タンク
石油・石炭の増加により、同106.6%の232億円となり、2期連続で前年同期を上回った。
(5)プラスチック加工機械
化学、一般機械、自動車、その他製造業の減少により、同96.9%の1,010億円となり、4期ぶりに前年同期を下回った。
(6)ポンプ
卸・小売、官公需の減少により、同92.3%の1,441億円となり、3期ぶりに前年同期を下回った。
(7)圧縮機
化学、石油・石炭、鉄鋼、一般機械、自動車、精密機械、電力、その他非製造業、外需の増加により、同147.2%の1,728億円となり、8期連続で前年同期を上回った。
(8)送風機
紙・パルプ、鉄鋼、運輸、外需の増加により、同112.7%の139億円となり、2期連続で前年同期を上回った。
(9)運搬機械
一般機械、電気機械、電力が増加したものの、鉄鋼、卸・小売、その他非製造業が減少したことから、同99.7%の2,120億円となり、2期連続で前年同期を下回った。
(10)変速機
窯業土石、情報通信機械、その他輸送機械、その他製造業の増加により、同106.8%の366億円となり、8期連続で前年同期を上回った。
(11)金属加工機械
鉄鋼の減少により、同92.5%の1,063億円となり、2期連続で前年同期を下回った。
(12)その他機械
食品、化学、鉄鋼、造船、その他輸送機械、建設の減少により、同97.8%の3,813億円となり、2期連続で前年同期を下回った。