日本産業機械工業会、平成18年度上半期の環境装置受注状況を発表
平成18年度上半期 環境装置受注状況
(平成18年4~9月)
平成18年度上半期の環境装置受注は、民需が製造業、非製造業ともに前年同期を上回ったものの、官公需と外需が減少したことから、前年同期比
88.6%の2,782億円となった。
1.需要部門別の動向
(1)製造業
石油・石炭向け集じん装置、重・軽油脱硫装置、事業系廃棄物処理装置、化学向け事業系廃棄物処理装置、鉄鋼向け集じん装置、機械向け排ガス処理装置、産業廃水処理装置、水質汚濁防止装置関連機器、その他製造業向け大気汚染防止装置関連機器、水質汚濁防止装置関連機器の増加により、前年同期比139.8%の568億円となった。
(2)非製造業
電力向け排煙脱硫装置、排煙脱硝装置、産業廃水処理装置、下水汚水処理装置、汚泥処理装置、事業系廃棄物処理装置、その他非製造業向けごみ処理装置関連機器の増加により、前年同期比320.3%増の377億円となった。
(3)官公需
ごみ処理装置が平成15年度下期以来の5期ぶりに前年同期を上回ったものの、大気汚染防止装置、水質汚濁防止装置が減少し、特に下水汚水処理装置、し尿処理措置、汚泥処理装置が大幅に減少したことから、前年同期比84.9%の1,874億円となった。
(4)外需
全ての装置が前年同期を下回り、特に都市ごみ処理装置が大幅に減少したことから、前年同期を下回った(過去の受注のキャンセル等を計上したことから、受注金額がマイナスとなり、比率を計上できず。)。
2.装置別の動向
(1)大気汚染防止装置
集じん装置の石油・石炭、鉄鋼向け、重・軽油脱硫装置の石油・石炭向け、排煙脱硫装置の電力向け、関連機器のその他製造業向けが増加し、前年同期比122.5%の437億円となった。
(2)水質汚濁防止装置
産業廃水処理装置は機械向けや電力向けの増加により前年同期を上回ったものの、下水汚水処理装置、し尿処理装置、汚泥処理装置が官公需向けで大幅に減少したことから、前年同期比77.2%の1,113億円となった。
(3)ごみ処理装置
事業系廃棄物処理装置と関連機器は前年同期を上回ったものの、都市ごみ処理装置が海外向けで大幅に減少したことから、前年同期比91.6%の1,221億円となった。
(4)騒音振動防止装置
騒音防止装置の電力、官公需向け、振動防止装置の機械、その他非製造業向けの増加により、前年同期比124.3%の10億円となった。