三井住友海上、海外再保険事業拡大で子会社の資本を大幅増強
三井住友海上 再保険子会社の資本大幅増強
-グローバルな再保険事業を拡大-
三井住友海上火災保険株式会社(社長 江頭敏明)は、英領バミューダ所在の海外自然災害リスク専門の再保険子会社である「エムエス・フロンティア・リインシュランス」の自己資本を大幅に増強し、海外再保険事業の一層の拡大を推進します。
同社では、2002年と2004年にそれぞれ増資を実施しておりますが、昨年の米国ハリケーン「カトリーナ」等の大規模な自然災害が相次いだことで、高格付を武器とした良好な収益機会を期待できる環境が当面継続すると判断し、資本増強により、機動的な引受を図ります。
1.資本増強を行う再保険子会社の概要
エムエス・フロンティア・リインシュランス
正式名称: MS Frontier Reinsurance Limited
代 表 者: 荒賀 康徳(アラガ ヤスノリ)
所 在 地: バミューダ ハミルトン市
設 立: 1997年9月
払込資本: 3億ドル (資本増強前:2億ドル)
当社出資: 100%
格 付: AA-(スタンダード&プアーズの保険財務力格付)
引受方針: 海外自然災害リスクを大災害に限定して引受けを行なう。
リスク分析には先進的なシミュレーションモデルを採用し、全世界で引き受けたポートフォリオ全体のリスク・リターンを常に把握・分析しながら、個別案件の期待損失やリスク量を計量化して引受判断に反映させる。
2.資本増強のねらい
(1)エムエス・フロンティア・リインシュランスは、高い格付を背景に再保険市場における競争優位を確保してきていますが、自己資本を一段と強化することによって評価・信用の一層の向上を図り、優良契約の獲得を含めて引受の拡大を推進することが今回の資本増強の目的です。
(2)米国での「カトリーナ」「リタ」「ウィルマ」といった一連の大型ハリケーンによる大規模な損害が相次いだ結果、自然災害リスクに係わる再保険料率は米国を中心にして上昇傾向を示しています。従って、大規模な海外自然災害を専門とする再保険子会社にとって良好な収益環境の継続が期待できることから、機動的な引受拡大を行うべく、資本増強を行うこととしました。
以 上