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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

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2024'11.26.Tue
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2007'04.24.Tue

日立、GEと原子力事業強化で世界的な戦略的提携に合意

日立製作所とGEが原子力事業における世界的な戦略的提携に合意
日本と米国に相互出資の新会社を設立


 日立製作所(執行役社長:古川一夫/以下、日立)とGE(会長兼CEO:ジェフリー・R・イメルト)は、このたび、沸騰水型原子炉(Boiling Water Reactor/以下、BWR)を中心とする原子力事業を強化し、今後伸長する米国をはじめとする世界市場における事業の拡大を目的として、原子力事業における世界的な戦略的提携に関する意向書(LOI/Letter of Intent)を締結しました。今後、両社はさらなる協議を行い、2007 年上期中を目途に最終契約の締結をめざします。

 日立とGEは、日本と米国に原子力発電所の建設ならびに保守・サービス事業を行う会社を設立し、相互に株式を持ち合います。日本の新会社は、日立が約80%、GEが約20%を、米国の新会社は、日立が40%、GEが60%を出資する予定です。両社は、これまで培ってきたノウハウ、経験を活かしながら、さらにシナジーを創出することで、改良型沸騰水型原子炉(Advanced BWR/以下、ABWR)をはじめとする原子力事業の世界市場での拡大をめざします。また、今後、BWRの次世代大型炉である「ESBWR」(Economic and Simplified BWR/以下、ESBWR)をはじめとする次世代原子炉の開発についても、日本と米国の新会社が中心となって行います。なお、新会社の設立方法や両社の運営方法をはじめとする詳細については、今後検討していきます。

 原子力発電は、エネルギー自給率の向上および安定供給に貢献し、限られた資源の有効活用ができるエネルギーであり、二酸化炭素を排出しないなど環境負荷が少ないといった特長を有しています。こうしたことから世界市場では、原子力発電所の新規建設に向けた動きが活発化しており、今後20年間に全世界で100基規模の建設が予定されています。
 特に1980年代以降新規建設の無かった米国では、連邦エネルギー省(DOE)による原子力発電所の新規建設支援措置を含む原子力開発推進策「原子力2010 プログラム(Nuclear Power 2010)」等に基づき、原子力発電所の新規建設を官民一体となって進めており、2020年までに25基程度が新たに運転開始する予定です。既に、ABWRは米国での設計認証を取得済みであり、NRGエナジー社がGE、日立などの協力を得てABWR型2基の建設を行う計画を発表するなど、需要は着実に伸長しています。

 日立は、1955年に旧日立工場(現日立事業所)に原子力係を設置以来、原子力事業を日立グループの基幹事業と位置づけており、純国産商用機第一号として1974年に運転を開始した中国電力株式会社島根原子力発電所1号機の建設に主契約メーカーとして携わるなど、世界有数のBWR技術を持つメーカーとして、原子炉技術、原子力プラント建設の国産化を推進してきました。また、GEとは、1967年にBWRにおける包括的な技術ライセンス契約を締結、以降、日本および海外でBWRプラントの建設、運転プラントの予防保全サービス分野において協力関係を構築してきました。また、BWR技術をさらに発展させ、安全性、運転性能、廃棄物発生量、経済性等を向上させたABWR技術の開発やESBWRについても、GEとともに推進してきました。

 GEエナジーの原子力事業部門は、2006年9月に事業開始50周年を迎えました。同部門では、沸騰水型および加圧水型原子力発電所の設備を所有するお客様が、より高効率で高出力の原子力設備を安全に運転できるように、改良型軽水炉の開発や、高い技術力を活かした幅広い製品・サービスの提供を行っています。

 現在、全世界に95基(*)のBWR型の原子力発電設備があり、このうち、日立、GE合計で、約7割のプラントに携わってきました。両社は、今後、世界市場におけるBWR型原子力発電設備のシェア拡大のため、設計、製造、建設、保守・サービスなど、各分野において互いの強みを発揮できる新たな関係を構築するため、戦略的提携を締結し、日本と米国に新会社を設立することになりました。
 日立は、今回の提携合意後も日本国内の原子力事業に関して、発電設備の設計から製造、建設、保守・サービスまでの一貫した事業運営を行っていきます。
 なお、原子燃料事業は、今回の戦略的提携の対象外となります。

 日立の古川執行役社長は、次のように語っています。
 「日立は、BWR技術・製品・サービスの提供者として、将来にわたる着実なBWR技術の維持・発展を事業使命と考えています。GEとの緊密な連携は、国内のみならず、グローバルにBWR事業を展開する上で必須であるとの考えから、原子力技術を日立に導入して以来、一貫してGEとの協調による事業戦略を維持してきました。今回の新たな提携関係の構築は、今後伸長する米国をはじめとする世界市場において、BWR技術のさらなる革新を図ることを狙いとしています。両社は、互いに協力し、現在ならびに将来のBWR ユーザーに安定かつ信頼できる製品・サービスを提供することにつとめてまいります」

 GEのイメルト会長は、次のように語っています。
 「世界の原子力業界は、今後、さらに成長する大きな可能性を秘めており、業界の成長は、GEと日立にとって、好機となることでしょう。なぜなら、両社合わせて90年以上にわたり高度技術に裏付けられた経験とノウハウを蓄積してきているからです。両社は、それぞれの持つ力をより一層強化していくとともに、市場成長がもたらす様々な機会を最大限に活かすために、ダイナミックな新しい体制の構築に向け協力しあっていきます。」

(*)2006年6月現在


■報道関係お問合せ先
株式会社日立製作所コーポレート・コミュニケーション本部広報部
〒100-8280 東京都千代田区丸の内一丁目6番6号
電話03-5208-9324、9325(直通)

以上

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