サカタのタネ、トルコギキョウの大輪・一重咲きF1新品種「つくしの新雪」を発売
新品種 夏から秋の高温・長日期の作型に対応した晩生品種
トルコギキョウの大輪・一重咲きF1新品種『つくしの新雪』を発売
当社トルコギキョウとしては初の「プライマックス」種子
サカタのタネでは、ブライダル市場を中心に需要が旺盛な"ピュアホワイト"の花色のトルコギキョウの一重咲きF1新品種『つくしの新雪』を開発、2006年12月11日から全国の種苗店を通して生産者向けに種子の販売を開始します。
『つくしの新雪』は、従来から非常に評価の高かった当社品種『つくしの雪』にさらに改良を加えたもので、昨今の温暖化傾向に対応すべく高温環境下での栽培特性をより一層高めたことで、夏から秋の高温・長日期の出荷でも草丈が十分にとれます。花径約6.5~7cmの大輪の花は、花形もよく、花弁の厚い高品質な切り花が収穫できます。また『つくしの新雪』は、当社のトルコギキョウ種子では初めて発芽促進処理済(プライマックス※)種子となっています。これにより、発芽勢・率が高まり、トルコギキョウにおいては伸長成長やそろいが大変よくなり、無処理種子よりも市場性の高い高品質な切り花を安定して生産・出荷することが可能になりました。『つくしの新雪』の種子の税込希望小売価格は、ペレット種子1,000粒入3,465円、初年度販売目標は1,000万円です。
トルコギキョウの品種のうち、特に白の花色は、ブライダルをはじめとする冠婚葬祭の定番色として非常に需要が高く、根強い人気があります。しかし、トルコギキョウは夏から秋にかけての高温期においては草丈がとれにくく、また、花形が乱れる、花弁も薄くなるなど、品質の高い切り花生産が難しい傾向にあります。このため、ブライダル市場などでホワイトの需要が高まるこの時期、市場では常に品薄、高値といった状況が続いていました。また、昨今では地球温暖化の影響もあって夏場の気温も上昇傾向にあり、さらにトルコギキョウの栽培環境は厳しくなっています。このような諸状況を受け、今回当社が開発した『つくしの新雪』は、夏から秋の高温・長日期の環境下でも、草丈が十分にとれ、茎もしっかりとかたく、ボリュームもとれ、また、花形もよく花弁も厚いなど高品質な切り花の収穫できる品種となっています。
※:プライマックス(登録商標)
種子の発芽を促進させるため種子に予措(よそ)あるいはプライミングと呼ばれる物理的、化学的な処理作業を行うことを、当社では「プライマックス(登録商標)」と呼び、この処理を施した種子を「プライマックス種子」と呼んでいる。処理の仕方は、品目によりさまざまだが、この処理を行なうことで、1)発芽が早く一斉にそろう、2)発芽後の生育がそろい病気が出にくい、といった効果がある。
※以下、詳細は添付資料を参照
読者からのトルコギキョウ『つくしの新雪』シリーズに関するお問い合わせ先
株式会社サカタのタネ 花統括部 電話045-945-8804