NEC、ハチソン香港のHSDPAサービス「Turbo 3G」ネットワークを構築
NECがハチソン香港のHSDPAネットワークを構築
NECは、ハチソン香港が、2006年12月5日にサービスを開始するHSDPA(High-Speed Downlink Packet Access)サービス「Turbo 3G」のネットワークインフラを構築しました。
ハチソン香港のHSDPAサービスでは、下り最大通信速度384Kbpsの現行3G(W-CDMA方式)を拡張し、最大で3.6Mbpsの通信速度を実現します。HSDPAは、3.5世代(3.5G)といわれる最先端のワイヤレス技術であり、現状の3Gをはるかに超える高速通信を実現します。これにより、大容量データのダウンロードやリッチなコンテンツの閲覧等が可能となることから、今後新たな用途での利用が期待されています。
本商用サービスに先駆けて、当社は、ハチソン香港が本年の春に3ヶ月にわたり実施したHSDPAのフィールドトライアルでも、当社のHSDPAインフラを供給しました。トライアルでは、HSDPAによる動画ストリーミングや、高速インターネットアクセス、移動中も中断することなくHSDPAサービスにてデータ通信を継続できる機能、さらにサービスエリア内での通信速度の変化など、HSDPA商用サービスに必要な性能、機能を有することを確認したものです。
ハチソン香港は、2004年1月から3Gサービスを立ち上げ、累計加入者数は70万と、順調にサービスを拡大しています。NECは、香港全土をカバーする3Gネットワーク構築を当初から担当し、無線基地局制御装置および、3G基地局を納入しております。今回は、既設の3G基地局を全てHSDPA化するものです。NECのHSDPA対応3G基地局は、共同開発パートナーであるシーメンスとの共同開発品です。NECとシーメンスは従来から、3Gの無線ネットワーク(基地局と無線制御装置)分野において協業しており、納入した3G基地局の稼動ベースでは世界トップクラスの実績を有しております。NEC・シーメンスの3G基地局は、チャネルカードの増設および専用ソフトウェアのダウンロードにて短期間に容易にHSDPA化が可能です。
NECは今後、世界各地で本格化するHSDPA商戦に向けて、積極的に提案を行ってまいります。
以 上