サッポロ、中国でのブランド確立強化で生産・販売委託体制を変更
中国における生産・販売委託体制の変更について～ラインアップの拡充と合わせ、中国でのブランド確立を強化～
サッポロビール株式会社（本社・東京、社長・福永 勝）は、２００７年１月１日より中国の製造委託先を上海ＡＰＢ社（注１）に変更し、さらに中国での販路拡大に向け、中国上海藍田食品有限公司（注２）を販売総代理店として販売委託を開始しました。これに伴い、中国市場で販売中の「三宝楽（サッポロ）ビール」の新たなラインアップとして３０Ｌ樽詰及び缶３５５ｍｌを投入し、販売アイテムを拡充します。
中国のビール市場では著しい経済発展に伴いプレミアムビールの人気が上昇し、「三宝楽ビール」も着実に日本の高級価格帯のビールブランドとして評価が定着してきています。こうしたビール市場の変化に伴い、富裕層をターゲットとした日本食レストランや組織小売業から樽詰と缶の発売を強く要望されていました。
そのご要望にお応えするため、２００６年４月より３０Ｌの樽詰ラインを有する上海ＡＰＢ社と共同でテスト販売を行っていましたが、本年より本格的に販売を開始します。それに合わせて缶３５５ｍｌも発売し、さらに既存の大瓶、小瓶のデザインをリニューアルします。デザインは、日本のビールブランドであることを強調するため、当社発祥の地であり、中国において人気の高い「札幌」の地名を大きく配したことで、中国市場でのサッポロブランドの価値向上を目指します。
製造については、瓶に加えて缶、樽の製造ラインを持つ上海ＡＰＢ社に委託先を一本化することとし、販売については、中国上海藍田食品有限公司を販売総代理店として販売委託し、中国での販路の拡大を目指します。
当社では今回の生産・販売委託体制の変更と商品ラインアップの拡充と既存品のリニューアルにより、日本食レストランだけでなく新たな市場を開拓することで、中国市場で本年６万函、翌２００８年には１０万函（いずれも大瓶換算）の販売数量を目指し、成長を続ける中国でのブランド確立を目指していきます。
記
＜新商品＞
商品名 ：「三宝楽ビール」 ３０Ｌ樽詰、缶３５５ｍｌ
デザイン：缶３５５ｍｌには「札幌」の地名を大きく配置
発売日 ：３０Ｌ樽詰・・・・２００７年１月１日
缶３５５ｍｌ・・・２００７年１月下旬
価 格 ：缶３５５ｍｌ・・・４－５元（プレミアムクラス）
＜リニューアル＞
商品名 ：「三宝楽ビール」 大瓶６４０ｍｌ 小瓶３３０ｍｌ
発売日 ：２００６年４月１０日
デザイン：「札幌」の地名を大きく配置
価 格 ：大瓶６４０ｍｌ・・・・５－６元
小瓶３３０ｍｌ・・・５－６元
＊１元：約１５円
（注１）
上海ＡＰＢ社（上海市：総経理 林友和）
正式名称 ：上海亜太醸酒有限公司（シャンハイアジアパシフィックブリュワリー社）
資本金 ：５．９億元
製造能力 ：２５０，０００ＫＬ
概要 ：ＡＰＢ社が親会社。
２００５年売上 ：４億元
主要ブランド：力波、タイガー、ハイネケン
親会社 ：アジアパシフィックブリュワリー社。１９３１年設立で本拠地はシンガポール。アジア各地でビール工場を展開し、主要生産ブランドはハイネケン、タイガー、アンカーなど。中国では大富豪ビールを含め４社に出資している。
（注２）
中国上海藍田食品有限公司（上海市：総経理 陳国民）
資本金 ：１５０万元
概要 ：上海市で和食店を中心にビール、清酒、焼酎などの酒類、飲料水、調味料などの卸業務を展開している。
２００５年売上：３０００万元