アイエヌジー生命、保険金不払いに関する調査結果を発表
保険金・給付金等のお支払い状況に関する調査結果
アイエヌジー生命保険株式会社(代表取締役社長:ヨハン・デウィット、本社:東京都千代田区)は、金融庁の命令を受け、平成13年度から平成17年度までの5年間における保険金・給付金等のお支払い状況に関する調査を行い、本日、その結果を金融庁へ報告いたしました。金融庁へ報告した調査結果の概要、今後の対応などを下記のとおりお知らせいたします。
下記のとおり、追加で保険金・給付金等をお支払いするべき事案が98件(18百万円)あることが判明いたしました。また、追加で保険金・給付金等をお支払いできる可能性があり、お客様への再確認を行うべき事案が337件ありました。
このような事態を招き、お客様や関係する皆様にご迷惑とご心配をおかけする結果となりましたことを心よりおわび申し上げます。
該当するお客様へは速やかにおわびとご説明をさせていただき、お支払いや再確認の手続きを進めます。また、保険金・給付金等のお支払いは、生命保険会社の最も基本的かつ重要な機能であるとの認識のもと、再発を防止するため、支払管理態勢を強化してまいります。
記
1.金融庁へ報告した調査結果の概要
※添付資料を参照
2.調査の範囲・対象・方法
平成13年度から平成17年度までの5年間を対象期間として、お客様から保険金・給付金のご請求をいただいたすべての事案(計19,811件)について追加で保険金・給付金等をお支払いするべきものやお客様への再確認を行うべきものがないかなどの調査を行いました。なお、調査においては、診断書などの関連書類による、同一被保険者のすべての保障内容(ご請求のあったご契約以外のご契約に基づく保険金・給付金を含む)に対する該当可能性の確認も行っております。
3.発生原因分析
主要な発生原因は、支払査定とその点検がいずれも支払査定部門内で行われており、見落としを発見しにくい管理態勢となっていたことや、お客様からの保険金・給付金のご請求に対して、ご請求のあった保険金・給付金のほかにもお支払いができる可能性のある保険金・給付金がないかを確認する手順が明確化されていなかったことなどであると分析しております。
4.再発防止策
再発を防止するため、発生原因分析に基づいて支払管理態勢を強化してまいります。具体的には、次の方策を講じます。
(1)支払査定部門から独立した組織として、支払管理室を平成19年3月に設置いたしました。
支払管理室は、お客様から保険金・給付金をご請求いただいたすべての事案について、支払査定部門における支払査定の妥当性を点検いたします。
(2)保険金・給付金の支払査定判断の妥当性を審議する「支払諮問審議会」を設置いたします。
同審議会では、支払査定と支払管理室での点検を経たうえで、支払事由に該当しないと判断されたすべての事案を対象として、査定判断の妥当性を審議いたします。審議会の委員には、社内関係部門の責任者のほか、社外の中立的な立場の専門家を含めます。
(3)お客様からの保険金・給付金のご請求に対して、ご請求のあった保険金・給付金のほかにもお支払いができる可能性のある保険金・給付金(ご請求のあったご契約以外のご契約に基づく保険金・給付金を含む)がないかを、1)受付部門における受け付け、2)支払査定部門における支払査定、3)支払管理室における点検、の三段階で確認することといたします。
また、その確認手順は、社内規則において明確にいたします。
5.本件に関するお客様からのお問い合わせ窓口
サービスセンターフリーダイヤル0120-521-513
受付時間:9:00~17:00。土日・祝祭日・年末年始を除きます。ただし、4月14日(土)と4月15日(日)は、本件についてのお問い合わせを承ります。
以 上