東京海上日動フィナンシャル生命、保険金不払いに関する調査結果を発表
保険金等の支払状況に係る実態把握について
東京海上日動フィナンシャル生命保険株式会社(取締役社長 山下 勝)では、金融庁から保険業法第128条第1項に基づく報告要請を受け、平成13年度から平成17年度までの間の不払事案を除く保険金等の追加的な支払を要するものについて調査を行いました。
その結果、平成13年度から17年度までの5年間に保険金等をお支払いした事案で、追加のお支払いが必要と判断される事案が、手術給付金の過少払い2件、200,000円、解除に伴う払戻金の過少払い3件、234,167円の合計5件、434,167円であることが判明いたしました。
保険金等のお支払いは保険会社の基本的かつ最も重要な機能であるにもかかわらず、このような事態が発生し、お客様にご心配とご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫び申し上げます。
この度、ご迷惑をおかけいたしましたお客様には、既に追加のお支払いを完了しております。
今後はこのような不適切な取扱いが生じないよう、再発防止に努めてまいります。
記
1.実態把握の概要
平成13年度から平成17年度までの過去5年間に、保険金・給付金の支払事由が発生した事案についての、不払事案を除く保険金等の追加的な支払いを要するものの件数および金額について調査を実施しました。
2.調査結果
(1)手術給付金の過少払い
手術給付金の過少払いは、手術倍率適用誤りによる手術給付金の過少払いです。
(ご参考)手術倍率とは、手術の種類によって定められている入院給付金日額に対する給付倍率のことで、手術給付金=入院給付金日額×手術倍率となります。
(2)保険契約解除に伴う払戻金の過少払い
保険契約解除に伴う払戻金の過少払いは、告知義務違反による解除に伴う払戻金の計算基準日の適用誤りです。
なお、本事案以外につきましては、不適切と判断すべき事案はありませんでした。
<平成13年度から平成17年度までの合計>
(1)手術給付金の過少払い
区分:手術給付金の過少払い
お支払いすべきであった事案の件数(金額):2件
(給付金合計金額:200,000円)
(2)解除に伴う払戻金の過少払い
区 分:払戻金の過少払い
お支払いすべきであった事案の件数(金額):3件
(払戻金合計金額:234,167円)
3.事後対応
ご迷惑をおかけいたしましたお客様には、速やかにお詫びとご説明を行い、追加のお支払いを完了しております。
4.再発防止策
以下の再発防止策を実施しております。
(1)保険金等支払管理部門の態勢整備
・保険金等の支払について、内部管理体制の強化を図っております。特に、請求漏れが生じないよう、請求可能性のある請求書類を全てご案内するよう徹底しております。
(2)保険金等支払管理部門の機能発揮状況の検証態勢の構築
・平成18年8月以降、支払管理部門が不払を決定する場合はコンプライアンス部がその妥当性を確認する態勢とし、コンプライアンス部は、専門家の意見が必要と判断した場合には、弁護士によるリーガルチェックを踏まえて妥当性を確認しています。
・平成19年4月より、支払管理部門内に「支払審議チーム」を設置し、同チームが独立した立場で事案全件の点検を行う体制としました。
・外部委員(弁護士および医師)ならびに社内委員で構成される「支払審査会」を設置し、平成19年4月を第1回として、支払管理部門の不払決定事案の事後審査を行っていくこととしました。
・経営管理部に設置している「お客様の声相談窓口」で一般の苦情とあわせて保険金等支払に関わるお客様からの苦情・要望を受付けるとともに、「お客様の声対応連絡会」においてその声を会社全体の業務改善に活かすべく取り組んでまいりましたが、平成19年3月に取締役会委員会として「業務品質改善委員会」を設置し、対応態勢の強化を図りました。
(3)商品開発時における商品開発部門と関連部門との連携の強化
・平成19年3月に「商品開発改廃会議」を設置し、商品の開発・改廃を決定する前に、種々のリスクの状況および適切なリスク回避策・軽減策や、お客様の視点から見ても適切な商品となっているか等の点検・確認を行うこととしています。
5.本件に関するお客様からのお問合せ窓口
4月14日(土)、15日(日) 臨時フリーダイヤル 0120-557-230
9:00~17:30
4月16日(月)~ お客さま専用カスタマーサポート室 0120-652-104
月~金/9:00~17:30
以 上