J&Jと生化学工業、内視鏡用粘膜下注入材「ムコアップ」の販売代理店契約を締結
「ムコアップ(R)」の販売代理店契約締結に関するお知らせ
ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社メディカル カンパニー(本社:東京都千代田区、以下「J&J」)と生化学工業株式会社(本社:東京都千代田区、以下「生化学工業」)は、本日、生化学工業が内視鏡用粘膜下注入材として製造承認を取得している「ムコアップ(R)」の販売代理店契約を締結しましたのでお知らせします。この契約によりJ&Jは、「ムコアップ(R)」の日本国内における販売権を取得し、年内秋までに販売を開始する予定です。生化学工業は、製造販売元として学術情報の提供等を通じJ&Jの販売活動を支援していきます。
「ムコアップ(R)」は、日本初のヒアルロン酸を主成分とする内視鏡用粘膜下注入材です。2006年10月19日に厚生労働省の製造承認を取得し、2007年3月28日には、中央社会保険医療協議会総会で保険適用(新機能医療機器)が了承されています。胃や大腸などの消化管粘膜にできた腫瘍を内視鏡を使用して切除する際に、「ムコアップ(R)」を腫瘍部位の粘膜下層に注入します。これにより、優れた粘弾性をもつヒアルロン酸が粘膜隆起を長時間にわたり形成・維持し、腫瘍部位の切除・剥離時の操作性を向上させ、施術の安全性を高めることができます。内視鏡を使用した粘膜切除術は、開腹手術と比較して患者の皆さまの身体的な負担が少ないことから、入院期間の短縮、早期社会復帰に繋がる治療方法と考えられています。
J&Jでは、内視鏡関連の滅菌器、消毒剤等の販売を手掛けてきましたが、「ムコアップ(R)」の発売により、消化器内視鏡用治療機器市場に新規事業参入します。J&Jの内視鏡関連領域における強固な営業体制と、生化学工業のヒアルロン酸に関する製品開発経験、深い知見が融合することにより、内視鏡を使用した粘膜切除術の標準的な補助材として「ムコアップ(R)」の早期普及を促進し、患者の皆さまのQOL(生活の質)の向上に貢献することが期待されます。
(※ 参考資料は関連資料を参照してください。)