日本合成化学、偏光フィルム用OPLフィルム生産設備を増設
偏光フィルム用OPLフィルム生産設備の増設について
当社は、液晶ディスプレイの主要部材である偏光フィルムの中心素材として使用される光学用ポリビニルアルコール(PVOH)フィルム『商品名:OPLフィルム』の生産設備を増設することを決定いたしました。 (生産能力 1,500万m2/年、 完工予定 2008年10月)
液晶テレビの予想を超える需要増等により、液晶ディスプレイ市場は急拡大しております。画面サイズの大型化も進み、液晶ディスプレイの合計面積は今後も増大し続けると予想されています。
当社はこれまで、大垣工場(岐阜県大垣市)に年産2,500万m2(第1系列 同1,200万m2、第2系列同1,300万m2)の生産能力を有しており、現在、熊本工場(熊本県宇土市)に第3系列(同1,500万m2、2007年10月完工予定)の建設工事を進めております。
さらに今後の需要増大に対応するには、更なる能力増強が早期に必要と判断し、今回熊本工場に新たに第4系列(同1,500万m2、2008年10月完工予定)の設備建設を行うことを決定いたしました。
これにより、第3系列および第4系列完成後の生産能力は、現有能力の2.2倍にあたる年産5,500万m2に増強され、大垣工場と併せ2拠点でのOPLフィルムの供給体制となります。
また熊本工場は、OPLフィルムの主原料となるPVOH樹脂の国内生産拠点のひとつであることから、同工場内にOPLフィルム生産設備が完成すると、原料樹脂からフィルム化までの一貫生産体制が整います。
当社は、かつて偏光フィルムそのものを生産していた経験や、偏光フィルムとその部材に関する特許を含む技術的知見を活かし、新技術の開発やさらなる高品質化を追求し、液晶ディスプレイ産業の発展に貢献していきたいと考えております。
*設備増設の概要、参考資料は添付資料をご参照ください。