アナログ・デバイセズ、自動負荷検出付きビデオ用フィルター・ドライバーを発表
チャージ・ポンプと自動負荷検出機能の付いた業界で最も低消費電力なSD、
ビデオ用フィルタ・ドライバ「ADA4431-1」を発表
◆ADA4431-1について
自動負荷検出付きビデオ・フィルタ・バッファ「ADA4431-1」は、携帯DVDやゲーム用プラットフォーム、携帯電話機、デジタル・スチル・カメラなど、テレビ用SDビデオ信号をDC結合で駆動するモバイル・マルチメディア機器向けに開発された、業界で最も低い消費電力を達成したICです。負荷検出機能によって、ビデオ信号がない時、最も類似した競合デバイスの1/30未満にまで静止消費電流を、低減します。さらに、ADA4431-1は、従来のようにAC結合をする必要がないようにチャージ・ポンプ回路を搭載しています。これによりコンデンサが不要となり、小さな面積、低コストで、かつ効率の良い設計が可能になります。ADA4431-1は、従来のLFCSP(リード・フレーム・チップ・スケール・パッケージ)パッケージより35%も薄い、厚さ0.55mmという業界で最も薄いLFCSPパッケージで供給しています。ICのアナログ処理部分は、優れたビデオ性能を提供し、5.5MHzまで1dBの平坦性を実現します。27MHzでの除去率は28dB、微分ゲインおよび位相誤差は、それぞれ、0.55%および0.31°となっています。
◆負荷検出機能によりシステムの消費電力を低減
ADA4431-1ビデオ・ドライバは、負荷検出機能を内蔵しています。これにより、モバイル・マルチメディア機器では、ビデオ負荷がない時に機器のビデオ処理部分をオフにし、電力消費を低減できます。さらに、単一のオーディオおよびビデオ・ジャック付きのアプリケーションでも、負荷検出機能が、ビデオがロードされていないことを検出します。
◆新しいフィルタがビデオ・シグナル・チェーンのAC結合コンデンサを不要に
ADA4431-1は、負の電源電圧を生成する高効率のチャージ・ポンプの採用により、AC結合コンデンサや他の電圧源を付加しなくても、フル・ビデオ信号を適切に処理し、バッファできます。この機能により、貴重なボード・スペースとコストが節約できるだけでなく、真のビデオ黒レベルを保証するためにビデオ信号のバックポーチがグラウンドにしっかりクランプされていることで、ビデオ信号が出力部で問題なく駆動することを保証します。
ビデオ・フィルタ・バッファは、低消費電力ビデオ・エンコーダ・ファミリー「ADV739x」などのADIの製品と互換性があります。
◆供給と価格について
ADA4431-1負荷検出付きビデオ・フィルタ・バッファは現在サンプル出荷中です。量産出荷開始は2007年7月の予定です。ADA4431-1はサイズ3mm×3mm×0.55mmの16ピン薄型LFCSPで、単価は1,000個受注時で0.45ドルです。(米国における参考価格です。)
詳細情報に関しては、ウェブサイトhttp://www.analog.com/pr/ADA4431-1 をご覧下さい。
【 製品に関する読者からのお問い合わせ先 】
アナログ・デバイセズ株式会社
ホリゾンタル・セグメント・マーケティング・グループ
電話 03-5402-8128